第二百二十七話
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第二百二十七話 ガラスの素
梨花も自分の部屋の机に座ってだ、そうして。
そのうえでだ、自分の使い魔のピエールとジュリエッタに問うた。
「考えたんだけれど」
「考えた?」
「考えたっていいますと」
「うん、ガラスは何から出来ているか」
このことからだ、梨花は言うのだった。
「そのことを考えたけれど」
「今回の宿題の、ですね」
「錬金術の宿題ですね」
「そのことで考えたのよ」
その錬金術の本を開きながらの言葉だ。
「色々とね、それでガラスはね」
「はい、ガラスは何から出来ているか」
「このことからですか、ご主人が考えられたことは」
「そうなの、鉱物からだから」
それで、というのだ。
「土よね」
「そうですね、ご主人の司っておられる」
「土にあるものですね」
「では土と考えれば」
「抵抗なく、ですね」
「心理的にも抵抗がないし」
それにとだ、梨花はピエールとジュリエッタに述べた。そのうえで二匹の使い魔達にこうも言ったのだった。
「すんなりといけるわ」
「確かに。ご主人の専門分野ですし」
「土の魔法こそは」
「その魔法だと思ってですね」
「割り切っていけばいいですね」
「そうね、それじゃあね」
使い魔達と話してだ、そしてだった。
梨花は予習をしていった、それが整ってから言った、
「じゃあね」
「はい、では
「これからですね」
「はじめましょう」
そのビー玉作りをというのだ。
「明日からね」
「今日からではなく」
「明日からですか」
「今日はまだ道具を用意していないし」
それにというのだ。
「学校の勉強もしたいから」
「そうですね、そちらの勉強も」
「それも大事ですね」
「では、ですね」
「明日から」
「作っていきましょう」
そのビー玉をというのだ。
梨花は色々と考えも変えて頭も切り替えてだ、予習もしっかりとしてそしてそれから進めていくのだった、ビー玉作りを。
第二百二十七話 完
2015・4・13
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