第四十八話 薊の師その五
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薊の挨拶を受けてまずは返礼をしてだった。
そしてだ、こう言ったのだった。
「帰って来たんだな」
「ああ、孤児院に帰ったついでにさ」
「それでこちらにもか」
「お邪魔させてもらったよ」
こう笑顔で挨拶するのだった。
「元気かい?」
「この通りじゃ」
老人は顔を綻ばさせて薊に答えた。
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