15部分:第十五章
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口に入れると噛んで飲み込んだ。
「おかわりじゃ」
そしてまた飲み干す。これを幾度となく繰り返した。
そして樽を一つ空にした。だが顔色は普段とは全く変わってはいない。
「どうじゃ、わしの飲みっぷりは」
空になった樽と大杯を妖怪達に見せつけながら問う。その顔は勝利者のものであった。
「ううむ」
妖怪達はそれを見て思わず唸った。
「まさか樽一つ飲み干すとはのう」
「いやはや、見事なものじゃ」
「ふふふ」
平太郎は余裕の笑みを浮かべていた。妖怪達の鼻を明かせたことが何よりも楽しかったのだ。
「では約束通り樽を二つもらえるのであろうな」
「無論じゃ」
「わし等も嘘はつかん」
彼等は言った。そして鬼が樽を二つ抱えて来た。
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