第二話 必然の出会い
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ッシュ力で少年の元へと駆け寄る。
そして、少年の背後から迫る《リトルネペント》を一刀のもとに斬り伏せた。
「だ、誰だっ!?」
「疑問は後だ!こいつらの弱点、行動パターン、攻撃してはいけない場所、それとほかの留意点を簡潔に教えろっ!」
「え……!?」
「いいから早くっ!!死にてえのか!?」
「わ、分かった!」
裏切られた直後の手前、懐疑心があるのは分かるが、今は別の場所に置いといて欲しいというのがリュウヤの本音だ。
その本音が伝わったのか、単に死にたくないだけなのかは知らないが、本当に簡潔に情報を伝えてくれた。
(判断力に切り替えが早いのはいいことだ……なっ)
思考とともに教えてもらった弱点へ剣を振り切る。レベルが上がっているからか、すんなりと一撃で倒すこともできる。
(ま、彼のようにはいかないが)
ちら、と盗み見た少年の戦闘は素晴らしかった。
無駄のない回避術から冷静な判断でソードスキルを使うかを刹那で決断し敵を屠っていく。
彼自身の剣さばきもそうだが、ソードスキルの扱いには脱帽する思いだ。
リュウヤみたいにソードスキルに引っ張られるのではなく、彼自身がソードスキルの動きを阻害しないように動いている。むしろ、ソードスキルが彼に引っ張られているといっても過言ではないくらいだ。
さすがはベータテスター。それどころか、ベータテスターでもかなり上位の部類にいたのではないだろうか。
(生きてたら今度教えてもらおうかな)
なんて甘い考えでいたからだろうか、目の前から迫ってくるツルに対応しきれず尻餅をついてしまう。
「やべっ!?」
慌てて立とうとするが、その前に次の攻撃が迫り来る。ヤバイーーーと思った矢先、声が飛んできた。
「ボーッとしてると、アンタが死ぬぞ!!」
キィン、とソードスキル独特の音が鳴ると、背後にいたはずの少年が自分のまえに回り込んで《リトルネペント》を《スラント》の一撃で仕留めていた。
「すまん、恩にきるっ!」
即座に立ち上がったリュウヤは一言の礼とともにまた《リトルネペント》と応戦する。
(すげえな、あいつの動き……)
迫るツルを必要最低限の動きで回避しながら先ほどの彼の動きを脳裏に浮かべる。
(こんな感じか……?)
「……せやっ!」
ソードスキルの発動モーションとともに開始する加速に自らの体を委ねるのではなく、己から進んでいくような感じ。
『ギャァァ……」
断末魔とともに鳴り響くのはポリゴンが散っていく音。リュウヤの渾身の《スラント》が見事に弱点を貫いて相手のHPを全損させたのだ。
(おお、でけたでけた!)
「ってはしゃぐのは後だな!」
リュウヤは硬直が解
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