恋なんかじゃない
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でこに当てた。
「熱はないみたいね」
由美に見つかったら殺される。
「保健室いこ?」
澤田よ、心配してくれるのはありがたいが、これでは俺が徹夜した意味が…あれ…
目が覚めると天井があった。倒れたのだろうか。感触的にはベッド…
「よかった!」
がバッ!突然抱き着かれる。優実かと思ったが、どうやら澤田らしい。
「ちょっ…おまっ…離せって…」
今はいないが、優実が来たら一気に修羅場になる。
「あんた、あいつのために徹夜したんだって?」
「え?」
何でばれてるんだ?
「ごめん、カバンから出てきたもろもろ見ちゃった」
ああ、落ちた時に中身が散乱したのか。壊れてないかな、スパンコール。
「あんたが体壊しちゃ意味ないじゃん…」
泣いてる?でもこれが僕がやれること、生きている実感を持てるもの。
「私はあんなのいらない」
それ以外に僕がいる理由なんて…
「私はあんたがいればいい」
………
「あんたがいなくなるのは…やだよ…」
僕が…?僕がいればいい…?そんな…
「あんな女、捨てちゃいなよ」
僕の心は、自問を繰り返すばかりだった。
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