第2話
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うお、力が湧き出てくるよ、使うのは初めてだなこれ」
クラは普通から見るとおかしいスキルを使いこなしている。
《コピーアップ》は登場前は話題にはなったもののこのゲームでのの上昇率は低いので、すぐに弱いとされていた……
しかし、イサムはアルティメットキャラ、それだけでは勝てないのだ。
イサムはプランダラー戦で初勝利をおさめた事による覚醒が出来たのだ。
以前までのイサムなら、今頃はクラが勝利しているが、スキル獲得と覚醒により差が開いてしまったのだ。
また、イサムは勝利にも貪欲になっていた。
イサムはこのゲームで勝つ喜び、スキル獲得、覚醒を行うことができたことにより、
このゲームに以前よりもはまってしまったのだ。
しかも、以前までとは違う勝利への追求までもが加わってしまったのだ。
「そんなものでは僕は倒せない!」
《スキル勝利への追求獲得しました。発動しますか? はい\いいえ》
スキル《勝利への追求》、これは今のイサムを表しているといっても過言ではない。なぜイサムが獲得できたか、それは勝てなかった日々を送ってきた。それだけでよかった。
さらに、このスキルの効果は勝利へのヒントを一つ使用者に与える効果である。
状況によって違うが、それが勝利に貢献していることは言うまでもない。
このスキルをイサムはもちろんはいを選んだ。
《もっと勝利に貪欲になれ そうすれば、勝利へ近くなる》
イサムは今まで思い出す。何回やっても勝てなかった今までを。
そして、今の勝つことができる環境を!
イサムは勝利を欲した。貪欲に。
相手のクラからすると体勢を立て直すだけの時間だったが、今のイサムに勝利を欲するなどその程度の時間で十分だった。
しかし、その貪欲さが決して呼び出してはいけない禁忌を呼び出してしまった。
《スキル究極神を獲得しました》
このスキルは運営ですら、把握していないバグから生まれたスキル、このスキルは使い用で、邪悪にも正義にもなれる。それでも、スキル運営が把握してようがしてまいが、公式戦には出ることが可能だが、強大な力を持っている。
「けけけぇ!」
クラはスキル《究極神》を見て震え上がった。
本能的にこいつには勝てるはずがないと察するには発動しなくても十二分にあった。
「ひぃー降参、降参しますぅ〜」
そうして、コロシアム1回戦が幕を閉じた。
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