暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第一五話「超電磁砲vsサソリの尾」
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彼女の後方で砂が盛り上がり壁が作られることで対処している事から、そうではない可能性だって捨てきれない。

 そしたら、あの子たちのような子たちを、救えるかもしれない。

 だから御坂は──

「──ごめん。それは……無理よ」

 それを拒否した。


 ??


 ……拒否した!?

 カナは内心の驚きを隠せなかった。

 彼女がこの学園都市から負わされた傷は大きい。それは心の中に残り、憤りや怒り、後悔へと変わっているはずだ。

 この子は学園都市の闇を晴らすことを望んでいる。そう思っていた。

 だから何故拒否したか、その理由がカナには一瞬分からなかった。

 だが

「別に学園都市の闇を見て見ぬふりしていようとか、そういうことじゃないわ」

 結論を出す前に、彼女から先に結論が出されてきた。

 それは

「確かに──学園都市の嫌なところを私は許せないわ。能力者を実験動物みたいに見ている、そんなところを」

 だったら、と言おうとしたが、それを御坂に遮られる。

「けど。あなたたちのやり方じゃ、学園都市を悪戯に傷つけるだけだわ。今の騒ぎがあなたたちの仕業じゃないにしてもね」

 一瞬、この騒ぎを起こしているために信用が無いのかと思ったが、相手はこちらの所為ではない可能性もちゃんと見ているらしい。

 ……頭の良い子ね。

「この街に来たから会えた大切な人がいて、その出会いが私の宝物なのも本当なの。
 多分この問題は、私たち学園都市の人間たちでどうにかしなきゃいけない問題なの。少しずつでいい。私を助けてくれたり、私が助けたいと思ってくれた人たちと、少しずつ変えていけば。
 ──ある人が、そう言ってくれたの」

 納得した。

 彼女を救うような人間が、学園都市には大勢いるのだと。

 ……彼女はこの街に傷を負わされたけど、彼女の傷を癒してくれたのも、この街だったということね。

 そして、目の前の少女は最後にこう言い放った。

「それに、あの実験で失われた1万人以上の命は、学園都市だけの罪じゃない。私の罪でもあるのよ」

 だから

「私は私の罪から逃げたくない。一生この罪を背負うことになっても、それでも、逃げたくないの」


 ??


「これは私たち学園都市の人間が背負うべき問題。だから解決は私たちの手でしたいの。それが自分勝手な考えでもね。
 力づくで連れて行くならそれでもいいわ。けど──力限りの抵抗はさせてもらうわよ」

 御坂は構える。言いたいことは言い切った。ここからはお互いの信念や考え方を、文字通りぶつけ合う場面だ。

 敵は未知数。能力者でないことは確かだが、何せここのところ、外部からでも理屈のつかない技
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