第一五話「超電磁砲vsサソリの尾」
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いた。
だが範囲が足りない。目の前に迫る一団を倒しても倒しても、後ろから次々と補充が成される。そしてもう一つ分かるのが
「こいつら……痛覚がないっての!?」
最初に対人間様に調節した電撃を今襲い掛かってきているRPG調のモンスターとは違う、銃を持ったり剣を持ったりで統一感がない連中に当てたときだった。
いくら調節したとはいえ、一撃で人間を失神させることができる電撃(あの馬鹿は例外)を、食らって、相手は怯みはしたものの、立ち向かってきたのであった。
……並みのスタンガンは軽く超えてたのは確かよね……。
また砂鉄の剣で牽制を行っていたときもだった。相手の一部は砂鉄の剣に刻まれ、腕が吹っ飛ばされるのも厭わず、笑いながらこっちに向かってきていた。あの時は流石に寒気がしたものだ。
何より
……なにしても血が出ないなんて、明らかに人間の体じゃないもの……!
ある程度ダメージを食らった敵は倒れはするものの、すぐに足元に転がっているのと同じ変な鉱石を残してまるで体が砕けるように消え去る。
今は人間相手ではないから無意識の手加減も無く全力の攻撃ができるが、このままいつか数で覆される。
虎の子の超電磁砲もあるが、ポケットにあるコインは今日補充するつもりでそこまで数が多くないのが現状だった。残り8個。そんな超電磁砲を使う場面もないだろうが、雑魚相手に使っていざという時にコイン切れなど洒落にならない。
砂鉄の剣はコンクリート上では作れず、使い勝手のいい大きな範囲攻撃が軒並み封じ込まれられた感覚だ。相対ならともかく、物量戦では押し切られる可能性がある。早々にケリをつけなければならなかった。
更には、それらを関係ないように敵は止めどなく襲い掛かってくる。
そろそろこの状況を覆す一手を撃つべきだろうか、と御坂が思ったときだった。
前面の敵が全て薙ぎ払わたのである。
??
「なっ……!?」
まさに一閃。そんな一撃だった。
その場を埋め尽くしていた化け物たち全てが地面と垂直の一閃に断ち切られ、鉱石となって消えていく。
裏路地を埋め尽くすかのようにいた化け物たちが一瞬で、御坂ですら手こずったほどの物量が全ていなくなっている。
残ったのは鉱石と相対する2人の人物。
1人は突然の介入に驚きを隠せない御坂。そして一方は巨大な一振りの大鎌を構えていた。
芳醇な香りを放つ良質のウィスキーを思わせる済んだ茶髪の綺麗な三つ編みと、絹のように白い肌、華奢ながらも肉付きはよくモデル裸足の力強さと凛々しさ、そして儚さを感じさせる容姿をしているその女性が大鎌を持つその姿は、美しさもあれど、何故か死神のように御坂は感じた。
「
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