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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一五話「超電磁砲vsサソリの尾」
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けていたのは自分かもしれない。確かに最近、横須賀以外に根性のあるやつと戦うことが無かった。根性が抜けていたかもしれない。

 体に熱がこもるのが分かる。いい根性の入れ具合だ。前に出会ったドラゴンを出してくる根性あるやつのことや、自分が手も足も出せず敗北させられた根性のあるやつのことを思い出す。

 自然に口は笑みを描いていた。

「おもしれぇ…………」

 凹んだコンテナから離れて、目の前の男に近づいていく。目の前の男もそれに応じるかのように、こちらに近づいてくる。

「──俺は削板軍覇。オマエは?」
「ジーサードだ」

 こちらの問いに答えたその男──ジーサードは、

「まさかご所望していた相手が自分から殴りかかってくるとは思わなかったが……まぁいい」

 相手もこちらに応じてか、はたまた自然になのか。どちらかは分からないが相手も笑い出す。

 こちらとの戦いを楽しみにしている、そんな笑みだった。

「安心したぜ。最初に殴り飛ばされた時は拍子抜けしかけたがな」
「何言ってやがる」

 煽ってるのかは知らないが、煽っているならそれで乗ってやってもいいだろうと削板は思った。

「あの時は恥ずかしいことに根性が足りなくて腑抜けていたからな。──そう、言うならば……全力じゃなかったな」
「お?奇遇だな。俺もあの時の「流星」は本気じゃなかったぜ」

 「流星」。それが先ほどのパンチの正体らしい。確かに「らしい」技名だ。あの衝撃はまるで隕石のようだったから。何より根性が入っていて、かっこいい。

「そうだな……俺は五割だったな」
「へぇー。俺は25%だった」
「いや、間違えた。一割だったわ」
「ああ、5%だな!」
「じゃあ0.5割!あんなヘナヘナな根性のパンチなんて、パンチじゃなくてただ拳を突き出しただけだからな!」
「0%だな!0%!ハハ!こちらは力すら出してねぇ!」
「じゃあマイナスだ!マイナス!」
『何を締まらない張り合いしてんだあんたらは!!』

 部外者からツッコミが入ったが気にしない。

「なら!」
「こっからは根性込めて!」
『全力で!』

 直後に。

 放たれた音速の2つの拳が。

 交錯する。







3,







 御坂美琴は裏路地にて止めどない戦闘を繰り返していた。

 敵の一体一体は大したことのない敵だ。だが、数がとにかく多い。それはもうゴミ屋敷のゴキブリのようにわさわさと出てくる。

「──ああああもう!しつこいちゅーの!」

 一気に電撃で焼き焦げさせる。波のように迫ってきた雑魚たちはそれこそ一撃で例の鉱石へと変わっていく。現に、御坂の周りには両手で抱える程度の鉱石がゴロゴロと転がって
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