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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一五話「超電磁砲vsサソリの尾」
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人で対処したことが分かる。

「……超電磁砲はどうした?」

 駆けつけてきた絹旗に麦野は問う。が、

「ん、別れたみたいだけど……ま、超電磁砲のことだからどうせ無事だろうけどね」

 それについては麦野も同意だ。仮にも自分よりも高い階級に位置付けられているレベル5である。あんな雑魚相手にやられるようなタマでは無いだろう。

 これからどう動くか。それを判断するためにもまずは自分たちの状況を確認しようとした麦野の耳に、1つの声が響いた。

 否。それは声ではなく歌であった。

「……『通りゃんせ』?」
「…………」

 それは同時刻、青髪ピアスや姫神たちも聞いていたであろう物と、同じ物であった。

 女の声で歌われる、少し歌詞が違う「通りゃんせ」。

 その歌声は聞き惚れるようなもので

「…………綺麗ですねー」

 無意識のうちにそんな声が出ていた。

 やがて歌は終わり、声は途絶える。しかし尚、その余韻は切れることはなかった。

 今のは一体何だったのだろうか。

 その答えを求めるためか、はたまた何と無く空を見上げてみただけか。

 ともかく、空を何の気なしに見上げた麦野は、偶然にもそれを見つけることになった。

「──おい。ありゃ何だ」
「?」

 見上げる麦野の視線の先、そこに質問の意図があると判った絹旗は、その視線の先へと自分の視線を向けた。

 雲だ。そこにあったのは冬初めの肌寒くなってきた空気の元、どこまでも高い空に浮かぶ白い薄い雲。どこにでもあるような風景だ。

 問題はその形だ。

 丸で何かから退くように、急激に雲の形が変わっていっていた。

 あるものは掻き消え、あるものは吹き飛ばされ、あるものソフトクリームのような形を急速に崩しながら、全てが何かを覆うかのように横に長い楕円状に変形していく。

 それはまるで、何かから雲がどこうとしてるかのように。

「ありゃ……」

 ……なんだ?







2,







 削板軍覇は横須賀を安全な場所にまで背負っていった後、学園都市のビルからビルを飛び移りながら現状を見ていた。

「こりゃひでぇな……」

 学園都市の各地で何らかの異常が起こっていると思われる煙や、騒音がよく分かる。

 どこもかしこも風紀委員や警備員、もしくは巻き込まれた一般人が、あるいは負傷し、あるいは度重なる不条理な攻撃から身を隠すことしかできていなかった。

 出来るだけその場に突っ込み、敵を殴って場を沈めていく。が

「騒ぎの場が多すぎるなおい……!」

 場を収集しても、すぐに別の一団が現れ、また別の戦闘が起こり出す。

 銃を持った傭兵のような
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