第二十二話
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う。
がやがや
ざわめきが大きくなる。
ちぃっ!
こうなれば正面突破で避難民を他のシェルターに移送しつつ元凶を叩くしかないか?
「すみません皆さん。皆も見たように、巨大なサソリがこの部屋を嗅ぎつけ俺達を殺そうと狙っています。このままでは袋のネズミです。なので俺達でサソリを迎撃している隙に他のシェルターに移ってもらわなければなりません」
俺が説明している間にも攻め入ってくるサソリ。
『サイズフォーム』
ルナを変形させてソラが迎え撃つ。
「時間がありません。時が経てば更に集まってくるでしょう。俺達がけん制しますから落ち着いて正面のドアから出て誘導にしたがって避難を尾お願いします」
それから俺はヒナタの方を向く。
「迎撃は俺とソラがやるからヒナタは避難民の護衛と誘導をお願い!」
「はい!」
「私は?」
ハナビか…本来なら第一に身柄の安全を確保しなければならない所だが…
「ハナビは避難民の先導をお願い」
「わかりました」
「ただし!ヒナタの言う事はちゃんと聞くこと」
「はい」
戦力が足りないのだから仕方ないと自分に言い聞かせて俺はソラに続いて巨大サソリの迎撃に当たる。
「ヒナタ、ハナビをたのんだ」
俺は迎撃に出る前にコソっとヒナタに耳打ちした。
「サンダースマッシャー」
「もう一発」
『サンダースマッシャー』
ソラが放った魔法に追撃するように俺も魔法を放つ。
今の一撃で進路上の巨大蟻と巨大サソリを吹き飛ばす。
「今!」
俺の合図に従ってヒナタが避難民の誘導を開始する。
「落ち着いて!落ち着いて付いてきて下さい」
さてここからが正念場。
俺は先ず近場に居る巨大サソリと巨大蟻の駆除を開始する。
アークセイバーで切り裂いては次、切り裂いては次とドンドン数を減らしていく。
すると遠くの方からこちらに尻を向けて何かを発射する巨大蟻。
俺はそれをギリギリのところで避ける。
振り返ると着弾した地面が熔けている。
酸?
蟻だけに蟻酸ってか!?
洒落か!?
更に一斉に飛ばされてくる蟻酸を俺は空中に飛ぶ事で避ける。
「ハーケンセイバー!」
振り下ろしたソルから放たれた光刃が回転しながら巨大蟻の一段へと襲い掛かり、切り裂いて沈黙させる。
「きりが無い!」
俺は一旦下がり避難民に併走する。
このままではジリ貧だ。
やつらはどういう訳か無限に湧いてきているようにも思える。
「きゃあああ」
その悲鳴で振り向くとそこには全長10メートルを越す超巨大サソリと超巨大蟻が一匹ずつその進路を遮るように現れた。
そしてその
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