第百五十二話 試練
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[お前はパタモンのデジタマを見つけて、死なせた罪を軽くしたいんじゃないのか?苦しみから逃れられると思っているんだろう?パタモンが戻ってくれば軽くなると、選ばれし子供に戻れると……]
別の幼年期デジモンの言葉。
[お前は狡い奴だ。そんな奴の為にパタモンが生まれ変わるものか!!]
次々にタケルの心を抉る言葉達。
本当は理解していたが、全てを何かに押しつけようとすることで何とか保っていた防波堤が崩れ始める。
罪の重さがのし掛かり、タケルは恐怖で震えていた。
[お前のした事は本当に取り返しのつかない事だ!!]
[パートナーの信頼を裏切った挙げ句否定した!!]
[一度してしまった事は二度と元には戻らない]
[過去は…消えないんだ!!]
[良い事も悪い事も、全部自分なのだからな!!]
責め立て続ける言葉達。
タケルはその言葉達に潰されそうになる。
しかし、そんな彼を救ったのは怨敵のように憎んでいた大輔。
大輔「高石、確かに過去は消えねえ。でもな、償うことは出来るんじゃないのか?賢も昔の罪を償って必死に生きているんだ。」
タケル「………」
大輔「それにな、光とか闇とかの概念は捨てろ。光が正義で闇が悪なんてのは人が勝手に考えたもんだ」
大輔はタケルを放すと、涙を流しながらタケルは足をフラフラと動かしながらある方向に向かう。
顔はまるで幼子。
3年前から今まで必死に抑えてきた物が溢れてきた。
タケル「…僕は…あの時、自分の弱さが憎かった。でも、自分の我が身可愛さに闇を敵視することで逃げてきた。逃げ続けるなんて…出来るはずないのに…」
大輔「高石…」
今、目の前にいるのは小学2年生のタケル…いや、もしかしたら光が丘テロのあった4歳の頃のタケルかもしれない。
両親の離婚をきっかけに歪み始める前の。
タケル「パタモンのことよりも自分のことしか考えてなかった…自分の罪を自覚するのが怖くて…」
大輔「ああ、だから皆はお前から離れていった」
自分の責任から逃れようとばかりしている者に誰が一緒にいたいと思うだろうか?
いたとしてもそれは何か打算的な何かを持った人物だけ。
大輔「償え高石。どんなにみっともなくても、生きて罪を償うんだ。それがお前の戦いだ」
タケル「僕の…戦い…僕は、もう…逃げない。自分の罪…から。どんなにみっともなくても、どんなに人に何か言われても、必死に償って…」
ようやく本心からの言葉を言ったため、タケルのデジヴァイスが光り輝く。
1つのデジタマから光が溢れ、デジタマから幼年期を飛ばしてパタモンが生まれた。
パタモン[タケル〜!!]
タケル「パタモン!!」
パタモン[タケル、迎えに来てくれて、あ
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