3部分:第三章
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して顔を向ける。
「御前はあまり喋らないようにな」
「ばれるからか」
「そうだ。ばれたらどうしようもないからな」
そこを強調するロキだった。
「だからだ。喋ったりしないようにな」
「わかった。じゃあ俺は動かないでおくか」
「下手に動いたら何もかも終わりだからな」
「わかった。それではな」
「行くぞ」
こうして二人はスリムの宮殿に入った。宮殿の中は壮麗というよりは巨大だった。造りはどれも大きいものでやはり巨人のものだと思わせる。といっても二人もまた巨人族の血を引いているのでこれにはあまり驚いてはいなかった。
「質素なものだな」
「そうだな」
トールは侍女として後ろを進むロキに対して答えた。
「別にどうということはないか。ただ」
「ただ。何だ?」
「広いな」
彼から見てもそうなのだった。
「この宮殿は。かなり」
「広さが好みなのか」
「そうだろうな。まあそんなことはどうでもいいな」
そのうえで話をここで終わらせた。
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