7話不動を継ぐ者の過去
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空だった。
「遊夜くん、テーブルの上に手紙おいてあったよ。読むね。『遊夜と小鳥ちゃん江、二人が戻ってくるのに時間が掛かってくると思ったので遊馬君を送りに行きます。ついでに泊まろうと思うのでごゆっくり…………十六夜咲夜より』だって………ごゆっくり?」
もう、咲夜姉たら………でも、ありがとう。
「その辺は気にしない方がいいよ。それで、どうしよっか………」
「遊夜くんが嫌だったらいいんだけど泊まってもいいかな?」
「いいよ。服は……咲夜姉の服があるだろうし…うん?『通信、小鳥ちゃんが泊まることになったら私のタンスの服を使ってね♪それと、小鳥ちゃんのデッキ確認してみて、もしかするともしかするから』」
デッキを確認?もしかするともしかするから?どういうことだ?それは、後だな。
「とりあえず、咲夜姉のタンスは……ここだ…」
カードが置いてある棚を動かすとタンスが出てくる。
「後は小鳥が選んで女性の服に関しては全くわからないから」
「うん……ありがとう」
俺は少し離れて少し考える。
「(咲夜姉の手紙に書いてあった『もしかするともしかするから』どういう意味だ?デッキ、咲夜姉………あれか?)」
「遊夜くん、服選んだよ?」
「あっ、ごめん。お風呂に案内するよ」
「うん、ありがとう」
俺達はリビングを出てお風呂場まで歩く。
「デッキどうする?小鳥が入ってる間にカード集めておくよ?」
「ありがとう。じゃあ、【代行者】にする。」
【代行者】………いいカードたくさんあるけどその中にチューナーもいたよな?
「わかった。カード集めておくよ。でも、いいの?【代行者】の中にはチューナーモンスターもいるよ?シンクロ使ったら………」
俺たちと同じく嫌われてしまうのでは無いかと心配する俺の手を小鳥は優しく握る。
「いいよ。エクシーズ召喚と違うシンクロ召喚を使うだけで嫌われるなら私は遊夜くんと同じ道を歩む。私達でハートランドシティを変えて遊夜くんのお父さんたちを探そう?」
「小鳥……君は僕の天使だよ………ありがとう」
俺はまた泣いていた………俺ってこんなに涙もろかったんだ……
「もう泣かないの。」
「ごめん……あっ、お風呂ここだから先にリビングに戻ってるね」
「ありがとう」
俺は小鳥に背を向けて来た道を戻っていく。
続く
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