1部分:第一章
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調べ終わるまで少し待っていてくれ。いいな」
「うむ、頼むぞ」
こうしてロキは数日時間を置いた。もう全部わかっているのでその間は何もしなかった。それで数日自分の館で適当に時間を潰した後でトールのところに参上した。そのうえでミョッルニルのことを全て話したのだった。
「そうか、やはりスリムがか」
「あと返して欲しかったらフレイヤを妻として差し出せとまで言っているぞ」
「それは流石に無理だろう」
トールはロキの今の言葉に一言で答えた。彼もフレイヤの気性については嫌という程知っているのだ。
「それこそあいつ、ヴァルホルが壊れてしまう程怒るぞ」
「だろう?それはわかるよな」
「わかるからこそ無理だと言っているのだ」
言うトールも少し怒っている感じだった。髭だらけの顔にあるその黒い目が眩く光っている。
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