マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0964話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……予想外というか、予想以上というか。この場合はどっちなんだろうな」
上がってきた報告書を眺めながら、思わず呟く。
エルベ藩王国の地下資源の類を調査したところ、石油や鉄鉱石を始めとした各種鉱石の他にも多種多様な資源が存在していた。
まぁ、レアアースやレアメタルの類はこの世界だと使い道もないんだから、今まで見向きもされなかったんだろうが。
ともあれ、量産型Wによって得られたこれらのデータはこちらの予想以上でもあった。
まぁ、ぶっちゃけ共通してどこの世界にも存在している資源の類ならキブツで作れるんだが、それでもないよりはあった方がいい。
今は全く問題がないし、技術班がいるからにはその辺の心配もいらないんだろうが、それでも形ある物はいつか壊れるというのは真理だ。
その時の為に、備蓄しておく物資は多い方がいい。
技術班の持っている技術力を考えれば、そのうちキブツが壊れたらあっさりと修理……どころかパワーアップとかしそうだが。
それはともかく、確かにこれだけの資源がエルベ藩王国にあるのなら、エザリアがあそこまで強気だった理由も分かる。
……資源の調査をしたのは交渉をすると決めてからの筈だったんだがな。
恐らくは前もってある程度の調査はしておいたんだろう。
「で、こっちは帝国との戦いに派遣する戦力か」
派遣するのは各国に対してメギロート2機。
これだけだと少なすぎると思ったんだが、帝国軍の実力を考えれば戦力は足りないどころか寧ろ多すぎるんだよな。
特に帝国軍は現在非常に多忙だ。
周辺国家の多くが帝国に対して反旗を翻しているので、ただでさえ戦力の目減りしている帝国軍を更に小分けにして各戦場に投入しなければいけない。
戦力の逐次投入というのは色々な意味で不味いんだが、そもそも帝国軍の数の問題でそうせざるを得ない訳だ。
……それならいっそある程度の土地は手放して戦線を整理すればいいと思うんだが、それをやる様子は今のところない。
そして何より、帝国に現在の状況をもたらした俺達シャドウミラーに対して戦力を張り付けておく必要がある。
しかも俺達シャドウミラーに対して少数の戦力を付けておいても、いざ戦いになればそれは全く意味がない。結果、ある程度纏まった数の戦力を張り付ける必要があり、それがまた帝国軍の戦力不足を招く。
色々な意味で帝国軍の自業自得ではあるが、それでもここまで手も足も出ない状況になると哀れみしか感じられないな。
もっとも、だからといって俺達が手加減するつもりは一切ないが。
ホワイトスターに対する襲撃から始まり、終いにはあの地震の夜の出来事だ。シャドウミラーに対してここまでふざけた態度をとった勢力も珍しい。
ブルーコスモスだって、帝国に比べればまだマシだと言える
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ