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メフィストの杖〜願叶師・鈴野夜雄弥
第四話
I
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していた。怒っている…と言うのではない。動揺しているのだ。それも今までに無い程の…。
 釘宮はそんな鈴野夜に昼間あった出来事を聞かせると、彼は何とも言えない表情を見せて口を開いた。
「そっか…梓ちゃんだったんだ…。」
「“梓ちゃん"?」
 首を傾げて問い返す釘宮に、鈴野夜は頬杖をついてポツリポツリと話始めたのだった。





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