暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第一四話「暴走と流動」
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時間的にもちょうど飯時だし、ここいらで午後のナンパに備えて腹ごしらえをしておくのもイイだろう。

 そう思った青髪はそのバーガーショップに入っていく。店内は程よく混んでおり、1人でも座る席があるかどうか分からないほどだった。

 とりあえず席を先に取るか、注文をしようか店先で立ち止まった青髪ピアス。

 すると

「あれ?青髪じゃない」
「ん?」

 テラス席の中の一席。そこに一人ぽつんと座っていた知り合いから話しかけられた。

 吹寄制理。上条や青髪と同じ「とある高校」に通う彼らのクラスメイトで、レベル0の少女だ。一流フラグ建築士である上条のフラグ建立をやすやすと無力化する、1年7組対上条の最後の砦である(ちなみによく学級委員と間違われることがあるが、彼女は大覇星祭実行委員であり、上条のクラスの学級委員は青髪ピアスである。あしからず)。

「おお、委員長やないか。しかし珍しいなぁ。健康オタクの委員長がハンバーガーとは」

 吹寄はクラス内の誰もが知っている健康オタクである。たまに通販で買ったという「ホントにこれ健康にいいのか?」という物を持ってきたり食したりしてるが、それでもあんまりこういう店に来るイメージは無かった。

「まぁね。ファーストフード店は行かないけど、ここはちゃんとしたところだから」

 確かにこのバーガーショップ、店前に置かれた品が載せられた看板を見てみれば値段が普通のハンバーガー主体のファーストフード店よりはかなり値段が高めである。少し青髪の財布にはキツイ物があった。

 材料の産地まで書かれているから相当である。どこぞの常盤台のお嬢様あたりが通っていそうな店だった。──まぁ本物ももっと「隠れた名店」的なところへ行っているのだろうが。

 知り合いを見つけたのはいいが財布事情に厳しい店だ。退散するべきかと青髪ピアスは考えてたりしている。

「ちょうど良かったわね。あんたも手伝いなさいよ」
「?手伝うって何をや?」

 それを見越していたのか顎で何かを指す吹寄。見るとバーガーショップの中からトレイに乗せて何か大量の物を持ってきている一団がいた。

 見ればそれは──

「小萌先生に、姫神ちゃんに……そこの赤毛ツインテールもどきちゃんは誰?」
「……なんか知らないのが一人増えているだけど」
「あれ、青髪ちゃんじゃないですかー?どうしてここに?」
「……重い」

 トレイに大量の多種多様のバーガーを持った3人の女性。

 上条たちのクラスの愛すべき合法ロリ担任、月詠小萌。以前上条に助けられた1人である天然の能力「原石」の持ち主、姫神秋沙。それに小萌の家にお世話になっている結標淡希だった。





「──ふむふむ。ようは姫神ちゃんが貯めに貯めたここのク
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