暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第一四話「暴走と流動」
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 「デルタフォース」も呼ばれるバカ3人組。その内、地球を救ったヒーローや両サイドをハシゴする多重スパイと肩を並べる存在。

 それが青髪ピアスと呼ばれる少年だった。





 11月5日。その日、青髪ピアスは街中を何の目的も当てもなくぶらりと歩いていた。

 本来なら今日はせっかくの連休中である。友人である上条当麻や土御門元春辺りを誘ってナンパでもしながら歩こうと思っていたのだが、何故かどちらにも断られしまったのだ。

「むぅ……なんかカミやんもツッチーもここのところずっと学校休んどったし、ノリ悪いなぁ」

 本人達曰く「重要な用がある」との事だが、一時期まったく学校に来なかった時期もあるし、何かあったのではないだろうかと思う青髪ピアスだった。

 しかし今重要なことは別に2つある。1つは乗ってこないそれはそれで1人でナンパしようと街を出たものの、誰も捕まらないこと。せっかくの連休だということで楽しみに飛び出したというのに、未だにナンパ成功どころか、ナンパアタックすることすらできてない始末だった。

 遊園地である「ウェスト・ランド」でも行けば誰かしら出会えるだろうが、さすがに1人で遊園地は青髪でもキツイものがある。もちろん虚しくなるからだ。こういう時に友達となら喜んで特攻することができるのだが。

 まぁこちらはこれからが本場だ。もう少しすれば繁華街に入るし、そこなら女子の1人や1人、見つかることは間違いないと判断していいだろう。

 そしてもう一つは

「……なんか今日は街に風紀委員が少ないなぁ」

 ──街を彷徨き始めておよそ1時間。未だに職務質問に会っていないというこの状況だった。

 普通なら職務質問にかけられてないこの状況を異常など「は?」と言われるような可笑しなことであったが、青髪ピアスにとってはなんら可笑しいところはなかった。

 何故なら彼の職質回数は今年度──つまり4月から11月までの間にすでに40回を超えているからだ。

 要は週に1、2回は職質されていることになるのである。彼は。

 そんな彼にとっては職質はほぼ日常茶飯事なことである。大抵、1人で街を歩いていれば1時間以内には99%を超える確率で職質される。友人と一緒に歩いていてされた時だってあった。

 それが何故か今日は今のところ職質どころか風紀委員すら見かけていない。女性による職質なら彼にとってはご褒美になるのだが……(ショタでももちろん可)。

 まぁされないならされないでいいだろう。風紀委員も忙しいのだ。たまたま別件で本部だか支部に帰っているのだろうと青髪ピアスは考えることにした。

 と、視界にちょうどバーガーショップが入ってきたことにより小腹が空いてきた感じがしてきた青髪ピアス。
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