第一三話「元暗部の奴ら」
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とかどうでもことを考えたが、どうやらこのSNSだけの付き合いらしい。見てみると様々な都市伝説の噂話が次々に書き込まれていた。
「……『異世界を繋いだ地下トンネルの話』『消えた脱ぎ女』『怪奇!首から上がない首無しライダー』『学園都市の夜空に響く「とおりゃんせ」の謎』『路地裏を救う救世主カブトムシさん』『怪異!学園都市を彷徨く吸血の能力者』……なんですかこれ」
「そこらへんは今、旬の話題ね。地下トンネルと首なしライダーは少し前の話だけど」
バカバカしい。と査楽は素直に本音を吐いた。このような都市伝説は、あくまで人の口で作られた噂話に過ぎない。大抵こんなものにここで語られるような夢いっぱい希望いっぱいの真実などなく、その柱となっているのはドライで冷たい現実なのだ。
その反応にムッとしたのか心理定規はとっておきを取り出した。
「ちなみに、今一番の旬がこれ。『能力を消す能力を持つ男?上条当麻』についてね」
「上条当麻……?」
聞いたことがある名前の気がした査楽はその名前を聞いた場所を記憶の中から引っ張り出そうとし──そして思い出した。
「ああ。『夜の街を駆け巡り、握った拳で並み居る猛者をなぎ払い、気にいった女は老いも若きも丸ごとかっさらって、草の根一本残さない』。学園都市最強の能力者を倒したというあの上条当麻ですか」
そういえば路地裏でそんな話を聞いたことがある。ある時は学園都市最強の第一位をねじ伏せ、ある時は学園都市第三位の能力者の強気な態度を崩し自らに惚れさせ、ある時は暴れていたスキルアウトを拳一つで壊滅させ……ともはや路地裏の噂話では噂に噂が重なり神話にすら達している「上条当麻」の都市伝説。どこまでが本当かは分からないが、少なくともあの第一位が敗れた相手らしいということは真実と言われている。
「超能力者を倒した無能力者といえばもう一人、第四位が2度も敗れた元スキルアウトのリーダーとかも有名だけど、こっちは別格なのよね」
ちなみに、実は心理定規は第四位を破ったのが誰だか知っている。
あの時ボロボロになっていた滝壺利后を守るために戻ってきた無能力者。その後新生「アイテム」の正規要員となったという彼が恐らくその噂の人物だろう。殺し合いをしたはずの麦野沈利とどうやって元の関係の修復どころかそれ以上の関係に成り上がったのかは知らないが、とんでもことをやってのけた男には違いなかった。
「まぁここに書いてあることの殆どが単なる噂話でしょうがね……しかし、実際に一方通行を破ったのは事実のようですね」
そこには『ブリテン・ザ・ハロウィンでイギリス皇室の第三王女を守った1人が上条当麻』『第三次世界大戦を終結させたのも上条当麻』『学園都市にヒーローたちが集まって暴れたのを止めたのも上条当麻』『グ
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