第一三話「元暗部の奴ら」
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てしまったのだ。
自分の近況を振り返って、少年──査楽はため息を自然についてしまっていた。
学園都市のとある公園。午前10時を過ぎた公園は近隣の住人の憩いの場と機能し始めおり、そんな優しい雰囲気が広がる公園のベンチに腰を落とした査楽。1人で公園のベンチに寂しく座るなど悲しいにもほどがあるが、どちらかというと今の彼にはそっちの方が断然よかった。
「あら。ため息なんかついてどうしたの?」
横からかけられた声に反応し、あなたのせいでもあるんですよ。と言う言葉をグッと飲み混んで査楽は顔を上げた。
本来、こんな美少女が隣に座っているなど余程のご褒美に違いない筈だ。だが、それは普通ならともかく、この少女だけには当てはまらないものだった。
「心理定規」。自身の能力をそう名乗ったドレス姿の少女とは、今や何だかんだで腐れ縁となってしまっていた。
彼らが所属した組織は、ほとんどのメンバーが死亡、もしくは行方不明となっている。シュチトルと砂皿緻密はとりあえずの生存が確認されているが、どちらも新規メンバーだったり雇われだったりと組織内での付き合いはない状態だ。
そのあと再編成された新暗部組織も、名前をつけるより前にほどなく解体。その構成員たちも絹旗最愛は元所属していた組織「アイテム」が新生したとのことでそちらに行き、学園都市に対する反逆行為によって廃棄されるか暗部によって使い潰されるかの瀬戸際だった手塩恵未は生き残り、表の顔である警備員に専念。他の暗部の組織も1人を覗き新生した「アイテム」、1人も脱落者を出さなかった「グループ」しか原型を止めておけなかった為、心理定規と査楽は宙ぶらりんな状態になってしまったである。
査楽にしてみれば元々同じ暗部の小組織で、敵対すらした組織の構成員となんで行動を共にしなければならないのか、と思っていたが相手がしつこく(恐らくはこちらの反応を面白がってだと思う)こちらに接してくるので、いつのまにかどうでもよくなっていた。
「別になんでもないですよ……そういうあなたは先ほどから携帯をいじくって何か読んでいるみたいですが、何を読んでいるのですか?」
こっちも見ずに「どうした?」と携帯電話をいじくりながら言われてもまったく嬉しくないと査楽は思いながら、心理定規が先ほどから見てる携帯の画面を覗き見る。どうやら何かのサイトらしいことは分かることが、見たことのないものだった。
「ああこれ?都市伝説とか噂話を集めるフォーラムよ。ここのサテンドレスって人の流す情報を面白いから、ちょっとチェックしてるのよ」
こちらに画面を見せてくる心理定規。サテンドレス、と聞くとこの少女のドレス友達か何か
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