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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一三話「元暗部の奴ら」
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日を生きていたのだ。

 あの、10月9日の暗部の抗争が起こるまでは。

 あの日、衛星の地上アンテナ破壊を行うために第二三学区に訪れた一方通行を足止めする役割を「メンバー」のリーダーである「博士」から頼まれた彼は一方通行と相対した。

 相手の弱点は調べ、どうすれば自分の能力でそこを付けるのかも知っていた。

 負けるつもりは無かった。

 しかし、冷たい地面へと倒れ動かなくなったのは自分の方であった。

 彼はあの日、暗部の抗争において「敗北者」となったのである。

 結局、一方通行が手加減したのか、無意識に自分の能力──相対した時一方通行が命名していたが、「死角移動(キルポイント)」とでも言うべきか──が発動したのかは知らないが、彼はとりあえず生存し病院へと担ぎ込まれることとなった。

 そこから彼は完全にこの街の流れから置き去りにされることになる。

 起き上がった時に1番最初に目に入ったのが病院の白い天井だけならどれだけ良かったか。ドレス姿の少女。自分たちと同じ暗部の組織であの日敵対していた「スクール」の一員がそこにいた時は自分は「メンバー」から「スクール」に身売りされたのではないのかと思った。「博士」やあの魔術師とか呼ばれていた少女なら敗北した自分に興味すら持たないでほったらかしにするだろうが、馬場の奴なら他の暗部組織に追い詰められたら自分以外の構成員の身などそれこそ簡単に売るだろう。起き上がっていきなり覚悟を決めることとなった自分の身を怨んだものだ。

 が、ドレス姿の少女からもたらされた情報は自分以外の「メンバー」の構成員がいなくなったという、実質の「メンバー」壊滅というものだった。

 「博士」は垣根帝督と相対し敗北、死亡。魔術師と呼ばれた少女は「グループ」と相対し敗北、その後の動向は不明。馬場は彼が「避暑地」と呼んでいたシェルターに閉じ込められたのち、行方不明になったという。あの男のことだ。「閉じ込められた」という事実の前に向こう一年は生きていける装備があることを忘れパニックになり、最悪自殺していても不思議ではない。まあ自分が同じ状況に陥ればパニクらないのかと聞かれれば何も言えないが。

 そうして壊滅した他の組織「アイテム」「スクール」「ブロック」の残党勢力が統合された新勢力に所属することとなった少年。まだ重症だったのですぐさま合流というわけにはいかなかったが、また暗部での地獄のようなくそったれな日常が始まるのかと思っていた。

 ところがいざ動けるようになった矢先に暗部は解体。

 噂によれば一方通行のやつが学園都市との何らかの交渉をしたとのことだったが、詳しいことは知らないまま少年は暗部という闇から無理矢理解放された。

 本当に、何もかもが病院のベッドで寝てる間に終わっ
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