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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一二話「本物の地獄に住む狂乱者たち」
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最悪最恐の殺人ギルドだ。その凶悪性から当時SAOの攻略に当たっていた「攻略組」有志50人による捕縛隊が組まれ戦闘となり、討伐隊11名、ラフコフ側21名という最悪の結果を残して壊滅。その出来事はキリトやアスナ、クラインといった殲滅作戦に参加した者たちにとって最悪の出来事となり、その記憶に刻まれることとなる。

 事件から一年が経とうとしている今でも、その禍根は攻略組、ラフコフ組、両方の帰還者に深く根付いている。後ほど起こる死銃(デスガン)と名乗るプレイヤーによってGGOにて起こる一連の騒動も、ラフコフの幹部であった2人の人物が中心となり起こされたことで、禍根の一つと言っても過言ではない。

 そして、POHの誘惑・洗脳により狂的なラフコフのメンバーになったものも少なくない。

 今回編成されたプライベーティアのメンバーの一部は、まさにそれだ。

 SAO事件を引きづり、未だに手に染み付いた仮初めの、相手の命を奪う感触を忘れられず、しかし舞い戻った現実の世界ではそれが容易にできなくなってしまった、快楽のやり場のなくなった彼ら。そんな彼らにとって今回の誘いはまさに極上の禁断の果実だった。

 元々プライベーティアは「一方的に人殺しがしたい」のただ一点のみを持つ軍隊経験が有る者で編成された連中である。人殺しを快楽の手段とする元ラフコフのメンバーが彼らに馴染むのに、時間はいらなかった。

 出会って2日。もはや彼らは歴戦の戦友のような仲へとなっていた。

 ──人を殺す。ただのその快楽の前には。





「うわっ……すげぇ威力だなこりゃ。しかしこんなんで学園都市のレベル5がやられんのかよ。バケモンなんだろ?あいつら」
「レベル5って言っても体は生身らしいしな。流石に不意打ちでこれはな。ってか、本当ならこんな爆薬とかじゃなくて直接ヤりたいんだけど……」
「やめとけ。殺し合いの先輩が教えてらやるけど、ギリギリの殺し合いがしたいなら諦めろ。向かったところで一方的にノされるのがオチだ」

 狂気に顔を歪める者。淡々と「殺し」を遂行しようとする者。なんでもないように、仲間内で会話をする者。そんな彼らが逃げ惑う一般人が大勢いる原因となった、爆音が響き黒煙を上げ続いているコンビニを取り囲んでいた。

 その連中の服装はバラバラだ。まるでどこぞの傭兵のように重火器を体に纏った奴。それとは正反対的に剣やナイフなどの刃物にローブやマントという、どこかのゲーム内のような格好をしている奴。後者には、体のどこかに特徴的な「笑う棺桶」のタトゥーが入れられていた。

 まるで服装の主旨も時代感も違う一団。その十数名には共通することは──誰もが、この状況を、「人殺し」を楽しんでいることだった。

「しかしラッキーだったな。まさかこんなに
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