結局のところ鷹巣隆也はわからない
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
方を見据えて言った。
「青春とは嘘であるってあれ本気で言ってるのかしら?」
舞浜からの突然の質問に少し驚いたが俺は頷いたのを持って答えとした。
先生にあの作文を見せられる以前からその思いは持っていた物だ。だから俺の思想だと言えるだろう。
俺の答えを聞いたと言うよりも見た舞浜は満足そうに頬を緩めた。
「二人は否定していたけれども私はその考えは嫌いじゃないわ」
そう言って俺の一歩前を出て振り替えり言った。
「どうしようもない、自分よがりで低俗な考え方だと思うけどね」
舞浜はそう言い残してこの場を去って行った。
俺の頭の中で彼女の言葉が繰り返し再生される。
何も根拠はないが、あの言葉は、俺に言ったのではなく、自分に言っているような気がした。強いて言うならばあの表情。あの時見せた力ない表情が俺をそんな風に思わせるのだ。
いったいなんだったのだろうか。
俺は彼女の後姿を見えなくなるまで追い続けた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ