第4章
停止教室のヴァンパイア
第87話 授業参観、始まります!
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、レンズを通して余す事無く記録せねばァァァッ!!」
『ウオォォォォォッッ!!!!』
そのまま、体育館へと爆走して行ってしまった。
「魔女っ子?」
「まさか!?」
「あらあら、うふふ」
『?』
部長と朱乃さんは何か心当たりがあるみたいだ。
とりあえず、気になった俺達は男子達の後を追って、体育館に向かう事にした。
体育館に入ると、興奮気味にフラッシュを焚いている男子達と壇上に撮影対象である、魔法少女のコスプレをした少女がノリノリでポーズを取っていた。
「あれは?魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブのコスプレじゃないか!」
「ずいぶん詳しいな、イッセー?」
「あるお得意様の付き合いでアニメの全話マラソン観賞をした事があってな」
「それで詳しくなったと」
俺の脳内にミルたんの姿が浮かび上がる。
最初は怖かったが、今じゃ立派な数少ない俺のお得意様だ。
「コラー!学校で何やってんだ!」
いつの間にか、壇上に登っていた匙が注意を促していた。
「ホラ!解散、解散!」
「横暴だぞ生徒会!!」
「撮影会くらい良いだろ!!」
『そーだそーだ!!』
「公開授業の日に要らん騒ぎを作るな!解散しろ!」
男子達は渋々としながら、文句たらたらで解散していった。
へえー、あいつの生徒会の仕事をしているとこ、初めて見たけど、結構様になってんな。
今度は騒ぎの元凶たる魔法少女に注意を促していた。
「あのー、ご家族の方でしょうか?」
「うん!」
「そんな格好で学校に来られると、困るんですが…」
「え〜?ウフ☆ミルミルミルミルスパイラルー☆ペロッ☆」
匙の注意などどこ吹く風でポーズを取って舌をペロっと出していた…。
とりあえず、声を掛ける事にした。
「だから、真面目に!」
「よお、匙。ちゃんと仕事してんじゃん」
「からかうな、兵藤!」
からかってるつもりは無かったんだけどなぁ…。
「へー、もしかして、ああ言う正装もOKなの?だったら、私もああ言う正装で来るのに♪」
千春さんが冗談なのか本気なのか分からない様子で言う。
瞬間、明日夏から緋色のオーラがほとばしり、千秋から旋風が巻き起こった!?
「お、落ち着け、二人共!?多分、千春さんの冗談だと思うから!?」
俺は慌てて、二人を諌める!
「退けッ、イッセー!ノリが軽い姉貴が冗談を現実にする事を知ってるだろうが!」
「退いて、イッセー兄!このままだと、来年は千春姉を殺して私達も死ぬ事になる!」
確かに、千春さんは冗談を次の日には現実にする事が多々あった。
このまま放っておけば、来年、マジで魔法少女みたいなコスプレで公開授業に来かねない。
「キャー、弟と妹がお姉ちゃんをイジメるよー、イッセー」
棒読みで悲鳴をあげて、俺の後ろに隠れる千春さん。
千春さん
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