第4章
停止教室のヴァンパイア
第87話 授業参観、始まります!
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ぐ。
『このウンコ野郎ッ!!』
ドゴンッ!
「ぐわっ!?」
アーシアのそんな反応を見て、松田と元浜が嫉妬による怒りに任せてイッセーを殴り倒し、二人してそれぞれ首と足に関節技を決める。
そんな二人をアーシアと鶇が止める。
「松田さん、元浜さん!イッセーさんは悪い人じゃありません!イジメないでください!」
「そうだよ〜!イッセー君をイジメちゃダメ〜!」
「ううぅ…二人だけだよ。俺の味方はぁ…」
「私はイッセーさんの事をずっと信じてますから」
「私もだよ〜」
二人の信頼に涙を流しているイッセーにゼノヴィアが避妊具を手に話し掛ける。
「イッセー。それで、性行は予定だが…」
「だからよせッ!!」
イッセーは松田と元浜を振りほどいて、ゼノヴィアの手から避妊具を慌てて取り上げる。
「一体どうしたと言うんだ?」
とりあえず、未だにこの状況やイッセーが慌てている理由を理解してない、この世間知らずのバカ剣士(ついでに再び喚き出そうとする松田と元浜も)にハリセンを叩き込むのだった。
「今日の英語の時間は、今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でも人でも家でも、なんでも構いません。自分の思い描いたありのままの表現を形にするのです。そういう英会話もあるのです♪」
ねえよ!?ってか、最早英会話ですらねえよ!?
意気揚々と告げる英語担当の先生に内心で盛大にツッコム!?
公開授業当日、俺達のクラスは英語の授業でやる事になった。
のだが、開始早々、先生が目の前に置かれている紙粘土を全員に配り終えるなり、首を傾げている俺達にさっきのセリフを告げたのだった。
どこの世の中に紙粘土の粘土細工が英会話になる英語の授業があるんだよ!
普段はエロがからむと、いろいろと破天荒な行動をするイッセーだが、それを除けば基本的には常識人なイッセーも俺と同じ想いを抱いているのか、思いっきり頭を抱えていた。
んで、他の生徒達も困惑しているかと思えば、普通に何を作るか思案している者や、既に作業に取り掛かっている奴もいた!?
あれ!?俺とイッセーの方が常識的じゃないって言うのか!?
保護者の方々も誰も疑問を抱かず、俺達の授業風景を静観しているし!?
あれ?もうなんか、何が正しくて、何が間違いなのか分かんなくなってきた…。
だが、これだけは間違いと思える。
姉貴ぃぃぃっっ!?!?あれほど正装してこいって言ったのに、私服で来てんじゃねえよ!?
周りが正装している中で目立ちまくりだ!
まあ、素直に言う事を聞いてくれるとは思っちゃいなかったし、窮屈だからそう言う服装はしたがらないって言うのも知ってはいたが、それでも常識的な心があると信じたが、信じた俺がバカだった!?
クソッ!してやったって言いたそうな笑顔でこっちを見るな!
「アーシアちゃん、
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