第4章
停止教室のヴァンパイア
第87話 授業参観、始まります!
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巡る大戦争などお構い無しで、戦場を二匹で暴れまくったんだ』
「何でそんなにケンカしてたんだよ?」
『さてなぁ、そいつらももう原因なんて覚えちゃいないだろう』
「超迷惑な話だなぁ…」
『『だからこいつらを先に始末しないと戦争どころじゃない!』と、三大勢力は一時的に休戦して、二匹のドラゴンを始末に掛かったのさ』
「ケンカを止めるだけで休戦って……どんだけ暴れたんだよ…」
『ケンカの邪魔をされた二匹は怒り狂って、神、魔王、堕天使の親玉に食って掛かったのさ。『神ごときが、魔王ごときが、ドラゴンの決闘に介入するな』と。まあ、バカ丸出しの逆ギレだ』
「……マジで最低最悪最強のドラゴンだなぁ…」
『結局、二匹のドラゴンは幾重にも切り刻まれ、その魂を神器(セイクリッド・ギア)として人間の身に封印された。それから二匹は人間を媒介にして、お互いに何度も出会い、何度も戦う様になった』
「その二匹のドラゴンがドライグとアルビオンって訳か」
あの時の二匹の会話を思い出す。
『折角出会っても、この状況ではな…』
『良いさ。いずれ戦う運命だ。こう言う事もある』
あれはそう言う意味だったんだ。
『出会わぬまま、先に宿った人間が死んで、戦わない事もあるがな』
「なるほど。んで、今回が俺って事ね…って、出会っちまったじゃねえか!?」
たくっ、運命とか言われてもさぁ、下級悪魔で、その上落ちこぼれの俺があんな奴に勝てる訳…いや!運命なんかで挫けてたまるか!俺は上級悪魔になって、ハーレム王になるっつう、壮大な夢があるんだ!
消沈気味の精神を奮い立たせながら保健室から出て、教室に向かう。
「松田、元浜!?一体何があった!?」
教室に入ってきたイッセーが俺のそばで白目むいて気絶している松田、元浜を見て、開口一番にそう言う。
「あ、明日夏、一体何やったんだ……?」
イッセーがおそるおそる聞いてくる。
「喧しいから、過去最大威力のアイアンクローを決めてやった」
「……そ、そうか…」
苦笑いしながら、イッセーは気絶している松田、元浜を起こそうとする。
「お〜い、生きてるか〜二人共〜?」
『……うぅ…』
イッセーが二人の頬をぺちぺちと叩いていると、唸り声をあげながら二人が起きた。
『………』
「ん?お〜い、マジで大丈夫か?」
『イッセー貴様ァッ!!』
ドゴンッ!
「ぐふっ!?」
ボーっとしている二人の顔を覗き込んだ瞬間、二人の鉄拳がイッセーに炸裂した。
「いきなり何すんだッ!?」
「聞いたぞ、イッセー!?」
「転入生のゼノヴィアちゃんと一年の雪白神楽って娘までオカルト研究部に入ったそうじゃないか!?」
「しかも、入部前から二人と交流があるって言うじゃないか!?」
「全く、いっつもいっつもいっつもいっつもォォッ!?」
「……だか
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