第4章
停止教室のヴァンパイア
第87話 授業参観、始まります!
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ゼクス様がやって来た。
「お兄様?」
「今日は父上も含めて宴会の様だな♪」
「僕も久々にお邪魔になろうかな♪」
『はぁ…』
楽しそうな様子のサーゼクス様と冬夜さんを見て、部長と明日夏が深い溜め息をつく。
「アーシアちゃん、よく映ってるわぁ!」
「は、恥ずかしいですぅ…」
「イッセーは落ち着きが無くていかんなぁ」
「明日夏ももう少し、鶇ちゃんみたいに楽しそうにやれば良いのに」
現在、兵藤家にて今日の公開授業を撮ったビデオ鑑賞会が行われた。
んでもって千秋、部長、燕はものすごく、憂鬱そうだ。
っと言うか、俺もなんだけどな。
とりあえず、台所でおばさんの手伝いして、おじさんが撮ったビデオが終わるまで現実逃避でもしてよう。
「次は千秋達のも観てみましょうか」
「お、冬夜君、バッチリ撮ってる様だね!」
「かわいい妹の晴れ姿ですからね!お兄ちゃんとしては張り切りますよ!」
「ハハハ!その気持ちはよく分かるよ!」
映像が変わり、千秋達のクラスの授業風景が映し出される。
映像にブレは無く、非常にキレイに撮れていた。
あ、千秋と燕が顔をテーブルに突っ伏してしまった。
おそらく、顔は真っ赤だろうな。
まあ、映像でも真っ赤で、プルプル震えているが。
映像を見ると、千秋だけでなく、燕や神楽もバッチリ映っていた。
「来られなかった雲雀と神音の分までちゃんと観てあげないとね♪」
神音とは、神楽の姉の名だ。
どうも、忙しくて、来てやれなかったそうだ。
もっとも、雲雀さんもそうとは限らねえけどな。
あの人、素直じゃねえからな。
「次はリアスのも観ましょう」
「おお!やはり、撮ってましたか!」
映像が変わり、今度は部長が映し出される。
「ハハハ!やはり、娘の晴れ姿を視聴するのは、親の務めです!」
部長のお父さん、酔いが回っているのか、ものすげぇテンションだな。
「……これは、かつて無い地獄だわ…」
「観てください!うちのリーアたんが、先生にさされて答えているのです!」
「もう、耐えられないわ!?お兄様のおたんこなす!?」
限界に達したのか、部長がリビングから去って行ってしまった。
「部長!」
そんな部長をイッセーが追う。
『ハッハッハッハ!!』
リビングには酔いでハイテンションになった保護者達の盛大な笑い声が響く。
部長を追いかけて、二階に上がると、部長が俺の部屋の前で踞っていた。
「あの、部長、俺の部屋に入りますか?」
部長は静かに頷く。
ボフッ。
部屋に入るなり、部長はベットダイブし、枕に顔を埋めてしまう。
「ま、まあ、俺の親と部長のご両親がこうして出会って、仲良くなるって言う事は悪くないと思いますし…」
「……分かってるわ」
まあ、それでも、恥ずかしいものは恥ずかしいだろ
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