暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life3 ついでに、アザゼル再臨
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がじゃない・・・。その姿勢がだよ?」
 「は?」
 「姿勢?」

 祐斗の言っている姿勢と言う言葉の意味を、よく解らなそうにする2人。

 「そもそも、士郎さんが今まで獲得したほぼ9割以上が、才能面は無かったものなんだよ」
 「何言ってんだよ?」
 「オイオイ・・・」

 2人は祐斗の話に訝しむ。

 「会談襲撃の日に見せたり、僕と真羅副会長とゼノヴィアの3対1の時にも見せた剣術だって、才能が無いんだよ?剣の師にも『シロウは筋はいいですが、才能はありません』って、太鼓判を押されたぐらいなんだから」
 「・・・・・・冗談・・・だろ?」
 「作り話にしては綺麗すぎじゃね?」
 「作り話でも冗談でもないよ?でも僕も如何して?って聞いた事があるんだ。そうしたら――――」

 『才能が無いからって、如何して辞めなきゃならないんだ?それとも祐斗は、剣の才能が無いって言われてたら辞めるのか?』

 「――――ってね」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」

 2人は口を挿まずに黙り込んだ。

 「それと――――」

 『例え、才能がなかろうと無茶無謀であろうと、夢に向かう姿勢は決して間違いなんかじゃないんだから』

 「――――とも言ってたよ?」
 『・・・・・・・・・』

 最早、何も言えなくなる2人。

 「勿論、才能もあるモノはあるけど、士郎さんは基本的に『努力の人』さ。僕は尊敬できると思うけど?と言っても、前を向きすぎてる所とか、眩しく思える時もあるけどね?」

 祐斗の言葉に、嘘偽りが無い事を漸く悟った2人は、溜息を吐いた。

 「何と言うか、すごすぎるな。確かに会長が言う通り精神年齢が高すぎる」
 「――――と言うか、、カッコイイって思っちまったよ」
 「僕からすれば、イッセー君だって十分カッコイイよ?勝ち目が薄いコカビエルにも白龍皇ヴァ―リにも挑んでいこうとする姿勢とか!僕にとっては士郎と一誠(2人)ともヒーローに思えるけど」

 士郎同様に、駒王学園の女子生徒達を魅了するイケメンスマイルで、一誠を褒める祐斗。

 「褒めてくれるのは嬉しいんだけどよ、キモイぞ?木場」
 「そ、そんなぁ!?酷いや!イッセー君!?」

 祐斗は本音を語っただけなのに、酷評された事に落ち込む。
 そんな2人を見ていた元士郎は、微妙な感情を内心で溜めこみながら見ていた。

 (俺からすれば、木場だってカッコイイさ。それに比べて俺は・・・!)

 右手を2人の視界から外すように握り拳を作る。
 2人に悟られないように、そんな葛藤をする元士郎だった。

 「君たち、ちょっといいかな?」

 そんな時、見知らぬ男性が3人に声を掛けて来た。

 「はい?」
 「ん?」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ