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英雄は誰がために立つ
Life3 ついでに、アザゼル再臨
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比べれば親しみやすく、非常に好感を持てる接し方をされ、とても居心地が良い様だった。

 「そうか〜。それで藤村先輩とはどうなんだ?未だに信じられないんだが、コカビエルを倒した時みたいに、やっぱり強いのか?」

 協定締結の日から、椿姫を除いたソーナ・シトリー眷属の皆が、元士郎と同じ思いのようだ。

 「強いなんてものじゃないよ?士郎さんは規格外も良い所さ。悪魔に転生してからも鍛えてきた僕でも、追いつくまでに最低でもあと10年以上はかかる。同じ人間の体だったら、どれくらいの差になってたか知れたものじゃないよ」
 「そんなにか〜。会長も副会長もべた褒めだったし、すごいな・・・!」
 「・・・・・・・・・・・・」

 そんな2人の会話をよそに、1人面白くなさそうにする一誠。

 「如何した?兵藤」
 「いや、別に――――」
 「あー、やっぱりか。イッセー君は士郎さんの事が気に入らないんだね?」

 最近、一誠の様子が自分に対してよそよそしいと士郎から聞いていた祐斗は、今迄人知れず観察していた結果(・・)をぶっちゃける(観察していた事は言わないが)。

 「気に入らないってワケじゃ無いんだが・・・」

 何とも歯切れの悪い返答に、祐斗はさらに踏み込む。

 「と言うか、僻み?」
 「・・・・・・木場、もう少しオブラートに包んでくれてもいいんじゃねぇか?」

 如何やら、図星だったようだ。

 一誠としては、士郎が昔の知り合いだったことを思い出してから、心の淵で優越感が幾つかだけ出来たことに喜んでいた。

 『俺はリアス・グレモリー(部長)の全部を知っている。ただ(・・)の幼馴染に士郎さんと違って』
 『悪魔に転生した今の俺なら、士郎さんに勝てるんじゃないか?』

 しかし蓋を開けてみれば、名を馳せた凄腕の魔術師で、コカビエルや謎の巨漢、ひいては辛勝――――いや、まだ奥の手を隠していた白龍皇ヴァ―リを圧倒する規格外の戦闘力を有している上、リアスの実兄サーゼクス・ルシファーと“契約”こそしていないモノの、魔王と魔術師であることを前提とした関係だった。
 これらの事実を次々に突き付けられた一誠は、祐斗の言う通り僻み妬んだのだ。
 表の方で負けているのは当然であり、裏の方でも負けていたので、これでは自分に何があるんだのだと心の中でふて腐れていたのだった。

 「――――けど、部長達の前でそんな格好のワリィ事言えるワケないだろ?」
 「まぁ、あれだけ強くて完璧人間なら、兵藤じゃなくても少しくらいは僻むはな〜?木場は其処ら辺、如何なんだ?」
 「僕は何とも、寧ろ尊敬してるくらいだしね」

 あっけらかんと受け止める祐斗に対して、2人は何とも微妙な気分に陥った。

 「――――と言っても才能
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