Life3 ついでに、アザゼル再臨
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てやるから待っててくれって言ったんだぞ?」
士郎の言葉が信じられなくて、目を白黒させながらゼノヴィアに向くと、彼女は肩をすくめる仕草を見せた。
そんな2人の返答を待つこと無く士郎は、翻訳のために自分の部屋へ向かった。
それから2時間後、約束通りに士郎との稽古が始まる様になったが、それまでの時間に居間からギャスパーの呻き声が3、4回聞こえた。
しかし祐斗は己の貞操――――保身のために、いずれも聞こえなかった振りをし続けた。
そんな一時を、まるでただの犬のように欠伸をし、尾を振り続けるミッツは眺めているだけだった。
−Interlude−
翌日。
リアス達は、ギャスパーを除いた自分の眷属らと、ソーナ及びソーナ・シトリー眷属らで水着を買いに来ていた。
ギャスパーが居ないのは、未だ人混みが不慣れと言う理由もあるが、アイリのよって猫可愛がり状態だからだ(ギャスパーが旅立つまで仕事をボイコット中)。
ギャスパーの分は請け負っているが、ちゃんとした男用の水着だ――――と言うか、これで女ものの水着を着たら、紛うことなき変態だ。女装で済まされるレベルではない。
それと、同行中の男である一誠と祐斗、それに元士郎は、男の水着など女性に比べればすぐに終わるので、当然のごとく荷物持ちに駆り出される予定だ。
「藤村組としての仕事・・・・・・ですか」
その集団の中で、どうせなら士郎にも同行させればよかったのでは?と言う声が出たので、ゼノヴィアが事の次第を説明した。
藤村家で暮らすようになって約1ヵ月ほど経過しているゼノヴィアには、後から来た3人に伝えといて欲しいと言う事で、1人だけ事前に聞かされることが多く、藤村家の居候の中でリードしている(と、ゼノヴィアは思っている)。
この事に、ゼノヴィアは嬉しく思っていた。新入りの1人であり、自分と同じく士郎に恋をしている椿姫には料理面で劣っているからだ。
「相変わらず士郎も大変ね。夏休みに入ったのに、早速仕事だなんて」
「ああ。だが、自分んことは気にせずに楽しんで来いって行ったぞ?部長」
「まるで、父親のセリフですわね。精神年齢が高すぎます!本当に士郎君は、年齢誤魔化しているんじゃないかしら?」
「まったくです」
そんな1人の男を話題に、夏休みだからも相まって、話題に盛り上がりを見せている駒王学園お姉様達。
傍から見ても彼女たちは浮かれていた。それが町中のど真ん中で起こしていると言うのだから、直の事である。それを、美少女の群れが起こしているのだから尚更目立つ。
そんな彼女たちを狙っているナンパ野郎どもが周りを取り囲んでいて、更に町の路地でそれらの光景を盗み見ている人物がチラホラいるのも知らずに。
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