Life3 ついでに、アザゼル再臨
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行ったのだが、『こんなに可愛い男の子なら、女の子の服の方が絶対似合うわよ』と言うアイリの暴論により、家の中ではギャスパーの服は今まで通り女の子の服装になった。
「それに今戻っても巻き込まれるぞ?」
『う゛っ』
それに端を発し、つい最近ではゼノヴィアや椿姫は勿論、祐斗まで着せ替えさせようとする始末だった。
「それにギャスパーはなんだかんだ言っても、母さんに可愛がられるのは嫌そうじゃないだろ?」
「それは、まぁ・・・」
「そうですね」
ギャスパーはリアスの元に流れてくるまで、父親や周りからも冷遇されて、母親の顔も知らずに育ったのだ。
そのため、アイリに可愛がられている時、『お母さんって、こんな感じなんだぁ』と内心では喜んでいる時がよくあったのだ。
まぁ、幼いころの環境が決して人並みの幸せを感じられ無かったのは、祐斗もゼノヴィアも、今は居ない椿姫も同じだったが。
「羨ましいって思うなら混ざってくればいいんじゃないか?」
「いえ!遠慮します!!」
「木場?」
士郎の皮肉に全力で拒絶の意思を見せる祐斗。
それもそのはず、祐斗が着せ返されるのは男物だけでは無く、ギャスパーと同じ女子向けの服装まで着せ替えさせられるのだった。
本人としては全力で抵抗すれば余裕でアイリを振り切る事も可能であったが、形式上とは言え、人質役としてこの家に御厄介になっている身分だし、アイリに怪我をさせる可能性もあるので、捕まったら最後まで成すがままだったらしい。
しかも無抵抗なのを良い事に、最後辺りには『ハァ、ハァ』と、危ない息をしながら着せ替えさせるものだから、流石に同席していたイリヤが突っ込みを入れて中断させたとの話だ。
イリヤ曰く――――。
『母様の頭に初めてチョップしたわ』
――――と言う事らしい。
「そ、それよりも、士郎さん!この後時間開いてますか!?」
この話題を続けたくない様なのか、無理矢理な話題変更のためか最初から考えていたのかは定かではないが、士郎に向けて焦った声で話を振る。
「ん?稽古か?」
「はい!付き合ってもらえると有り難いんですが・・・」
祐斗は、士郎に稽古を付けてもらった日から、暇があればよく頼んでいた。
「悪いが直には無理だ。これからゼノヴィアの夏休みの宿題のテキスト帳を借りて、ゼノヴィアとアーシアのために翻訳せにゃならん」
「そ、そうですか」
仕方がないとはいえ、落ち込む祐斗。
「なに落ち込んでるんだ?直にはって言ったんだぞ?」
「はい?」
士郎の言葉がイマイチ理解しきれていない祐斗。
「あの程度の量、長くなっても2時間で終わるから、それから付き合っ
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