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英雄は誰がために立つ
Life3 ついでに、アザゼル再臨
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界のある人物に平行世界の同一人物の記憶を、夢を見る形として頭の中に投影すると言うモノだ。

 「・・・・・・・・・」

 男性の言葉に釣られたワケではないが、彼の背中を見据える。
 この英霊は強力な宝具を持っているワケでは無い。
 ステータスもバーサーカークラスとして無理矢理当て嵌めた事で、漸く一流の魔術師でも苦戦する程度に上がったほどだ。やり様によっては負けるであろうが。
 故に、当て馬と評するならスパルタクスよりも、この英霊であろうに。
 では何故重宝しているかと言うと、彼の逸話から成る宝具と固有スキルの両方の特殊さにあった。
 キャスタークラスでもないのに時間を掛ければ、EXランクの宝具を持つ破格の英霊達をも圧倒出来る“力”を得られるだろう。
 それどころか、――――の―――を打倒する事を前提の――――の――――が進められていた。

 そして現在はその作業中だった。
 この広々とした空間に、所狭しと置かれている――――や――――の数々は、全世界全存在の幸福のためになる――――と言う事の反対であろう事は確信できる。こんな薄暗く、胡散臭い人物たちが何かしらの企みをしているような場所なのだから。


 −Interlude−


 「――――って事で、今日から世話になるぜ。それと、神器(セイクリッド・ギア)の方では世話してやるよ」

 体育館で終業式を終えて、各クラスにて通信簿を受け取り終えてから帰宅――――では無く、とある3人を除いたリアス及びその眷属らは、旧校舎のオカルト研究部の部室に来ていた。
 そこで、駒王協定締結から確実に二週間以上経過しているにも拘らず漸く来たアザゼルが、その場開口一番に告げて来た。

 「人を驚かせるのは貴方の趣味なの?アザゼル」
 「趣味か否かっつたら、趣味だな。悪趣味にまで興じるつもりは無いが、少なくとも今回は驚かせる気は無かったんだがな」

 リアスの嫌味に、相変わらず悪びれる様子も無いアザゼル。

 「それにしても、ずいぶん遅かったわね?協定締結のあの日、一週間前後とか言ってなかったかしら?」
 「俺もそのつもりだったんだが、時期的に中途半端って事で突っぱねられたのよ。サーゼクスにな」
 「お兄様に?」

 アザゼルの言葉に訝しげな目線を送るリアス。

 「――――つっても、サーゼクスを経由しての『藤村士郎』からのものだがな。いざとなれば認識操作でいいじゃねぇかとも言ったんだが反対されてな。シェムハザにも相談したんだが自重しろって言われてよ、メフィストフェレス経由でシェムハザに先に根回ししてやがったのさ!あの(やっこさん)は」

 感心と呆れの両方を混ぜたような感情が、声音から伝わってくるリアス達。

 「なるほど。お兄様から聞いた話だけ
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