第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その五
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「何にもならない」
「要はその三つなんですね、やっぱり」
「大きいだけじゃ駄目ですか」
「技と時間、そして回数」
「その三つですね」
「私は五人相手に十回なぞ普通だ」
そこまで絶倫だというのだ。
「尚毎朝のランニングも欠かしていない」
「いや、それはもう人間じゃないですよ」
「馬じゃないですか」
「絶倫過ぎますよ」
「在原業平ですか」
美男子にして好色だったと言われている。尚光源氏のモデルは実はこの人物ではなかったかとも言われている。
「俺なんかとても」
「俺もですよ」
「一日で五人相手に十回とか」
「豪の者過ぎます」
「これ位出来なくてはだ」
一日で五人相手に十回戦までだ。
「真の色道を歩めない」
「そうですか」
「一日十回ですか」
「五人相手に」
「しかも朝にランニングもして」
「そこからですか」
「私にとっては普通だ」
そこまでの豪の道もというのだ。
「その程度はな」
「ううん、俺にはちょっと」
「俺にもです」
「そこまではです」
「出来ないです」
二人はこう言う、しかし。
ここでだ、二人はこんなことを言った。
「けれどまあ」
「葉加瀬ユイさんのことを思うと」
「最近あの人凄く気に入ってるんで、俺達」
「もうあの人で十回です」
「十回はいけます」
「右手で、ですけれど」
「右手と実際は違う」
悪田部の語る真理である、この世の。
「実際は身体全体、特に腰を使う」
「それでなんですか」
「右手だけの時よりもですか」
「体力を使うんですか」
「そうなんですね」
「そうだ、そのことは頭の中に入れておくことだ」
両者の違い、それをというのだ。
「それで十回だ」
「右手で十回も相当ですけれど」
「相当にきますけれど」
十回目に至ったその時はだ。
「けれど実際に十回」
「それが出来なくては真の豪の者ではないですか」
「私はそう考えている」
自身の経験からだ。
「今日も三人と夜に一度に会う予定がある」
「うわ、三人ですか」
「ハーレムですね」
「殆どエロゲじゃないですか」
「凄い人生ですね」
「君達も最低でもこれ位出来る様になることだ」
一度に三人の相手をというのだ。
「君達なら出来る」
「どうですかね」
「俺達なら出来ますか」
「一度に三人」
「三人相手に出来ますか」
「一日十回、右手で出来ればだ」
それこそ、というのだ。
「充分だ」
「だといいですがね」
「まあ今は葉加瀬ユイさんに集中してます」
「あの人だけです」
「一人だけです」
とりあえず今週は、だ。次回打ち切りにもならず急な路線変更にならなければ次のグラビアアイドルに夢中になっている。
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