空白期 中学編 24 「夜月家でのある日」
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があったのだろうか。下手をすると誤解を生みかねない発言のような気もするのだが。
「ね、すずか?」
「え、ここで私に振るの?」
「だってあたしよりもあんたのほうが可能性としては高いでしょ。あんたはあいつと同じで機械やら本が好きなんだし。あと……デートもしてるみたいだし」
な、なんだと!?
いいいやまあデートと言っても一緒に遊びに行ったとかいう意味であって、交際していてどこかに出かけているというわけではないのだろうが。
し、しかし……あのすずかがデート。大人しそうであまり自分から異性に関わりそうではない印象を持っていたのだが。いやでもアリサの言うとおり、あやつとすずかは興味を持っておるものが酷似しておる。共通の話題も多いだけに会話も弾みそうだ。
「へ、へぇ……そ、そうなんだ」
「な、なのはちゃん誤解しないで! た、確かにふたりで出かけたりしたことはあるけど、それはなのはちゃん達の予定が合わなかったときの話であって。さ、最初からショウくんだけを誘ったりしたことなんてないから……もうアリサちゃん、変なこと言わないでよ!」
「別に変なことは言ってないでしょ。あんたは女であいつは男なんだし、好きなものが似てるのもデートの件も事実なんだから。そ・れ・に、あんたにとってあいつは貴重な存在じゃない。試しに告白でもしてみたら? 案外上手くいって忍さん達みたいにラブラブになるかもよ」
「もうアリサちゃん!」
にやけるアリサにすずかは顔を真っ赤にしながら襲い掛かる。といっても、弱々しく叩いているだけなのだが。この世界では猫パンチといった言葉で表現したような……・
やれやれ、アリサにも困ったものよ。
だが可能性の話としてはありえない話ではない。すずかは工学に興味を持ち、礼儀やマナーに関する教育もきちんとされている。見た目も実に良く、性格的に大和撫子とでも呼べる存在ではないだろうか。
ショウはしっかりしているようで抜くところは抜く奴だからな。そのへんに気が付いて世話を焼ける人間が将来の伴侶として良いような気がする。
「そんなことばかり言ってたら怒るよ!」
「すでに怒ってるじゃないの」
「すずかの気持ちは分からんでもないが、相性に関しては良いのではないか」
「ディアーチェちゃんまで!? わ、私よりもディアーチェちゃんのほうがお似合いだよ!」
「な、何を言っておるのだ!? わ、我よりも……ア、アリサのほうが良いのではないか。あやつは消極的な部分があるからな。アリサのように引っ張っていく感じとも相性が良さそうだ」
「それ、あたしじゃなくディアーチェにもある要素だと思うんだけど。でも……意外となのはみたいに誰かが見てないといけなさそうなタイプとのほうが相性良いかもね。あいつって何だかんだで面倒見良いわけだし」
「まさか
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