空白期 中学編 24 「夜月家でのある日」
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進んでおらぬようだが……もしや口に合わなかったか?」
「え、ううん、そんなことないよ! その、えっと……美味しいからこそ食べられないといいますか、最近甘いものをよく食べてたから体重が心配でして」
見た感じこれといって変わっていないように見えるが、我も年頃の娘だ。つい体重を気にしてしまうなのはの気持ちは分かる。
世の中には馬鹿げた量を胃袋に収めても何も変化しない人種がおるが、いったいどういう構造をしておるのだろうか。べ、別に羨ましいなどと思ってはおらぬからな。
「心配って別に太った感じはしないわよ」
「そうだね。というか、今の時期にダイエットとかは良くないと思うよ。きちんと食べないと体に悪いし」
「さすがすずか、1番育ってるだけあって説得力が違うわね」
「――っ、どこ見て言ってるの!」
すずかは顔を真っ赤にしながら上半身の一部を両手を隠す。だがなのは達の中で誰よりも発育が進んでいるだけに、隠されると余計に存在に意識が行ってしまう。
女の我から見てもすずかはスタイルが良いからな。性格も大人しく言葉遣いも良い。世の男の多くはこのような娘が好きなのではないのだろうか。
ちなみに最も身長が高いのはフェイトだ。その次にすずかであり、なのはとアリサが同じぐらい、最後に小鴉という順になる。
胸のサイズは、今言われたとおりすずかが最も成長している。他のメンツの順序はアリサ、フェイトと小鴉が同じくらいでなのはの順になる。
「別にいいじゃない、ここには私達しかいないわけだし。というか、あんたは見られて困る体してないでしょ」
「良くないよ。じっと見られるのは恥ずかしいんだから!」
「アリサよ、そのへんにせぬか。すずかも困っておる……それ以上するのであれば、貴様の分のチョコは没収するぞ」
我の言葉にアリサは息を詰まらせ、小声でだが謝罪を口にした。すずかから感謝されたが、別に礼を言われるようなことをした覚えはない。普段今のような話題ではないがからかわれている身として気持ちの理解はできるし、何より我とすずかは友達だ。助けるのに理由なぞいるまい。
「時になのはよ」
「ん?」
「実際のところどうするのだ? 我としてもすずかと同じ意見ではあるが、無理に食べろとも言えぬ」
なのはにとって最優先すべきものは家での食事だ。桃子殿が作ってくれるだけに残したり食べなかったりするのは心苦しいはず。それをきちんと食べるとなると、ここでの間食はやめておくべきだ。正直に言って、料理に比べてあまりお菓子は作らぬからカロリー計算はほとんどしておらぬし。
「うーん……食べる!」
「本当にいいの? 太ってもしらないわよ?」
「だ、大丈夫だもん。そのぶんきちんと運動するから……って、何でさっきと打って変わってそういうこと言うの。ひ
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