第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その四
[8]前話 [2]次話
「あれ実際は出してないぞ」
「あれっ、中にですか」
「実際は出してないんですか」
「そうなんですか」
「中には」
「そうだよ、実際は出してすぐに垂れないぞ」
何処から垂れるのかはお察し下さい、である。何度も書くがこの作品は教育作品でありそうした表現にも気をつけているのだ。
「暫く時間が経ってからだよ」
「溢れ出て来るんですか」
「それから」
「出して一分も経たないうちに出ないからな」
それこそ、というのだ。
「あんな風にな」
「ううん、そうですか」
「あの中に出された、って感じが最高だったんですが」
「実際はですか」
「そうはならないんですね」
「そうだよ、あの白いものは作ったものだよ」
本物ではないのだ。
「まあリアルでやってる作品もあるらしいがな」
「けれどですか」
「すぐには、なんですね」
「溢れ出ないからな、だからリアルではな」
「はい、ゴムですね」
「それは絶対ですね」
「そうだよ、付けてしろよ」
お店の人はとにかくこのことは念を押した。
「自分の奥さんにもな」
「ああ、子供は計画的に」
「家計を考えて」
「そうだよ、子供好きならいいけれどな」
例え生でしてもだ。
「作者の知り合いにはご兄弟が五人も六人もって人結構いるけれどな」
「それはまた子沢山ですね」
「五人、六人ですか」
「ああ、生まれる家庭は生まれるんだよ」
縁でそうなる、ただこの縁は人から見えることはない。
「そうした場合ならいいけれどな」
「それでもですか」
「そう思わないのなら」
「計画的に家庭をやっていく為にも」
「ゴムは、ですね」
「ああ、忘れるなよ」
これがお店の人の言葉だった、そしてだった。
二人は悪田部にもだ、こう言うのだった。
「やっぱりゴムはですか」
「必要なんですか」
「そうした時には」
「絶対に」
「私は特大サイズをいつも付けている」
悪田部は二人の質問に即座にこう答えた。
そしてだ、右手を拳にしてぬっと出して言ったのだった。前田慶次がした動作そのままの動作である。花野慶次参照。
「これだけあるからな」
「うわ、でかいですね」
「悪田部さんそんなにあるんですか」
「そうだ、だからだ」
使用するゴムは、というのだ。
「特大のものだ」
「そこまででかいって」
「羨ましいですね」
「いや、俺達なんてとても」
「そこまで大きくは」
「大きさの問題ではない」
だが悪田部は二人にこうも言った。
「大事なのはテクニック、そして持久力と回数だ」
「その三つですか、大事なのは」
「大きさじゃないんですか」
「大きいだけで何になる」
悪田部は冷徹なまでに冷静に言い切った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ