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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一一話「超人を唸らすただの人間」
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キ黙った。なんだかんだでこの面子の中で2人の付き合いはかなり長い。コンビを組んだことも多いし、お互いの微細な表情の変化くらいはすでに読み取ることはできるくらいの関係になっている。

「──この顔、どっかで聞いたことがあるのよね」
「…顔?」

 アリアが指差す資料に書いてある、ある人物の名前を覗き見るレキ。

 主に学園都市の組織だという「脱落者」についての情報が載せられたそこには、こう書いてあった。

 「脱落者」メンバーの6人の内の1人。白髪の30代くらいの男性だが、はっきり言って目がイっている。どっからどう見ても危険人物だが、隣の醜悪な老人の写真が作用しその見た目の危険度は薄れている感じがする。

「どこだったかしら……」

 アリアは結局辿り着けなかった。

 もしもここで気付いていれば、この依頼が前提から覆るようなことにも限らず。


 ──コードネーム「アルベリヒ」。


 かつての、ある人物の宿敵がそこには載っていた。







第一一話「超人を唸らすただの人間」 完

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