暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第一一話「超人を唸らすただの人間」
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いうらしい──と削板軍覇を担当する。第七位はもちろんジーサードが志願したのだが、第五位を彼らが相手にすることになったのは人間ではないのがジーサードの部下がいることと、彼らが有する先端科学兵器がよく刺さることが理由となっている。

 カナは個人での依頼の受注ということなので、相手にするのは御坂美琴1人だ。学園都市に匹敵する科学技術を持つ先端科学兵器やDEM社の顕現装置にはもちろん電気系統も存在しており、あらゆる電流を自在に操る能力者にとってそれらは悪手すぎる。そのため、カナが彼女を担当することとなったのだ。10億ボルトの電撃を放つというとてつもない相手だが、あのカナのことだ。心配は無用だろう。

 物理法則を無視できるという一方通行と垣根帝督。説明も理解もできない彼らに対抗するには、同じ説明も理解もできない力でなければならない。彼らを相手にするのは「精霊」という能力者以上の化け物と相対するだけの性能を誇る顕現装置を操る魔術師たちだ。知り合いですらない短すぎる付き合いだが、任せても安心できるはずだ。

 ──例え相手が、人体実験や科学兵器を生み出しているという、黒い噂の絶えない企業でも。

 そして、キンジたち武偵校の面々が相手にするのは麦野沈利、及び彼女がリーダーを務めるという「アイテム」という小さな組織だ。レベル4が2人。その内の1人はどうやら第一位の演算力を植え付けるという内容の研究の被験者らしく、防御力の一点のみなら第一位にすら匹敵するという話だ。残りの1人は無能力者だが、こっちは手先が器用で車の鍵開けや爆弾の解体などはお手の物、更には学園都市の科学技術で作られた様々な兵器を使いこなすことも可能らしい。単体での戦闘力も「そこらのスポーツ選手と同じことをやっていた」らしく、麦野沈利ほどの実力者ではないとはいえ油断はできないだろう。

 そして正体不明の第六位。彼──もしくは彼女──を探すには物量による情報収集が物を言うという話なので、ヨーロッパ武偵連盟が依頼している組織たちが、スキルアウトや風紀委員、警備員と共に対処するという話だ。

「学園都市のレベル5はほとんどが人格破綻者との話です。統括理事会が我々のことを察しているとなると、戦闘になるのは必須でしょう」

 エレンが言っている通りとは思わないが、話し合いでどうこうできる相手かは会ってみなければ分からない。しかし、もし昨日の襲撃が彼らによるものなら、戦闘は避けられないだろう。

「うーん…………」

 そんなことを思案していたキンジの横で唸っているのはアリアだ。キンジはそれに気づかなかったが彼女の眉間にはシワがよっており、エレンから渡された資料のあるページに視線を集中していた。

「……どうしたんですか?アリアさん」

 いち早くアリアの表情に気づいたのはレ
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