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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一一話「超人を唸らすただの人間」
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ですか」

 そういえばジーサードは何回か大統領のシークレットエージェントを勤めたこともあると聞いている。もしかしたら、個人的な繋がりというものを持っているのかもしれない。

「他にもイギリスの王室派とも利害の一致で協力関係になれるらしいから、どれだけめちゃくちゃな人物が分かるでしょ?」

 レベル5。今回の依頼に置いてこの存在が重要な位置を持つことには変わりはない。


 しかし、「上条当麻」という存在も、それと同等以上の位置を持つことを、キンジたちは理解した。


「まさか……俺以上に色々なことに巻き込まれている高校生がいるなんてな…世界は広いな。超人ランクもさぞかし高いと見た」
「あ、ちなみにあいつは「幻想殺し」と耐久力以外はいたって普通だし負けることも多いから超人ランクには名前はねぇからな。どっちかっていうと身体能力なら兄貴の方が化け物だぞ」
「……」

 黙るしかなかった。







4,







 大分寒くなったなと考えながら遠山キンジは学園都市を歩く。

 その後、依頼に関わる者同士、改めて自己紹介をし(といってもキンジにとっては身内ばかりだったので自己紹介と言えばエレンの部下であるという鳶一折紙という少女くらいだったが)、現在はホテルへと戻っていた。ジーサードやカナも、それぞれの潜伏先へと戻っている。

 とりあえずの動きは決定した。依頼の決行は今夜0時ジャストに行われることになっており、すでにキンジたちの装備は整えられている。いささか時間が足りなすぎる気もするが、学園都市の統括理事会が嗅ぎつけてくるかもしれないリスクが増えるとなると、迅速な行動をしなければなるまい。

 今回の依頼において協力態勢を取っている2つの組織。今回はそれぞれの組織両方による依頼となっているが、2つの組織が収集した受注した対象者や組織には違いがある。

 主にDEM社には個々の実力が高い者たちが集められた。キンジやジーサード、カナは言わずもがな超人ランクに名を連ねていたり、Sランクの武偵、DEM社が率いる第二執行部の精鋭などの個人で学園都市の能力者を相手取ることができるような者たちが集まった。

 対して、ヨーロッパ武偵連盟が収集したのは個の能力が高い者や組織ではなく、群として完成された組織らしい。資料によるとプライベーティアとかいうロシアの組織に所属していたものや、「脱落者(ドロップアウト)」とか言う学園都市内の組織がそれらしいが、資料に載っていた以上の詳しいことは知らない。

 ともかく作戦は動き始めた。キンジたちも、武偵校に向かった武藤や不知火たちが戻り次第、行動を開始する。

 ジーサードが率いるジーサードリーグが食蜂操祈と彼女が率いる能力者たち──派閥と
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