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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一一話「超人を唸らすただの人間」
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「……どうやらそうみたいだな」

 なんにせよ……奇妙な形でまた、遠山兄弟が全員、集まることになったのには変わりないだろう。

 それぞれが、お互い微妙な心境なのか話を切り出せないまま──もう一度現れたエレンに促され、各々が席に着くこととなった。





 その後、エレンが部屋に連れてきた短髪白髪の少女を交え、エレンが代表として今回の依頼の説明を始めた。

「まず今回の依頼を受けていただき、社長に変わりお礼を申し上げます」
「いいよいいよ。そんなもん」

 机の上に足を乗っけるという、失礼極まりない態度で返すジーサード。

「無駄は省いてよ……本題に入ろうぜ」
「分かりました」

 あくまで機械的にジーサードに対処するエレンに「大人の余裕」を感じながら、依頼の本質に集中する。

 ──キンジたちは知らない。ここにいる女性が「大人の余裕」どころか、好物を馬鹿にされたという理由で部下に恐ろしい制裁を与える、子供っぽい人物であることを……。

「今回の依頼についての詳細の内容についての、資料をお渡しします。今回この場におられない方々の分も、申請していただければご用意できます」

 そう言うエレンの声と同期するように、20枚ほどのコピー用紙の束を渡し始めたのは短髪白髪の少女だった。

 彼女もDEM社の職員らしい。おとなしい感じの少女に見えるがまるで鋭い刃を隠しているような、心情が読めない雰囲気はなんとなくレキに似ている気がした。目付きや雰囲気から単なる表の人物とは思えない彼女も、エレンが率いるというDEM社第二執行部の魔術師なのであろう。

「……なんでしょうか」
「ん、いや。なんでもない」

 どうやら視線に気づかれたらしく、自分に目を向けてきた少女に手を振るキンジ。右と左の両方から相当な目力で睨まれた気がするのは気のせいではないだろう。

「……では、まずは各能力者の詳細な説明から……」
「おっと待った」

 始まろうとしていたエレンによる学園都市のレベル5についての説明。今回、それぞれ依頼を受けた武偵校、ジーサードリーグ、カナの代表者がここに集まっていたのは、依頼における「保護」の中に名前が入っている8人の人物の説明及び担当するレベル5を決めるためである。そのため、キンジたちが受け取った簡素な資料では詳細が伝わらないため、ヨーロッパ武偵連盟と同じ依頼主となっているDEM社の学園都市支部に足を運んだのである。

 それを止めたのは、資料の数ページ目の部分を開いていたジーサードであった。

「この第七位……削板軍覇っていうのは俺に任せてくれねぇか」

 ジーサードが示すページ。そこには学園都市第七位のレベル5、『ナンバーセブン』削板軍覇の顔が写っていた。

「……対
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