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テイルズオブテンセイシャ
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ドガルズに魔科学の使用をやめるように言えばいいのだ。簡単だぜ。


×月◆日

 くそっ、くそっ!
 ミッドガルズの人間どもめ! 俺の忠告を無視しやがった。
 「マナの産出量に見合った消費量に抑えましょう」という俺の常識的な意見が受け入れられなかったのだ。


?月&日

 この星に来てから5年がたつ。
 あの手この手でミッドガルズの魔科学の使用をやめるように働きかけているが、全くうまくいっていない。
 ま、なんとかなるさ。
 なにせ俺はチート転生者ダオス! この程度の障害へじゃないぜ。


¥月*日

 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

 どうすればいい!?
 あれから10年もっ経ったのに何もうまくいっていない。
 いや、それどころか、魔科学がさらに発達し、事態は深刻化している。

 俺は勘違いしていたんだ。
 ダオスとして生まれ、王子として敬われ、俺はすごい存在になったんだ――。そう俺は思ってたんだ。チート転生者だから何をやってもうまくいくって。

 このままではデリスカーラーンのみんなが死滅してしまう……。
 どうすればいい、どうすればいいんだよぉ。

 俺は、ゲームでかっこよかったダオスじゃない。
 ダオスに転生しただけの平凡な高校生だったんだ。

 俺、バカだから何すればいいのかわからないよ。
 みんなが待っているのに、俺なんかに最後の希望を託してくれたのに。

(以下、涙で濡れて読めない)


@月&日

 ひらめいた!

 俺はダオスじゃないけれど、ダオスになり切ることはできるんじゃないか?
 史実のダオスは、いろいろと失敗したけれど、最後はマナの実をデリスカーラーンに持って帰れたじゃないか。

 俺頭良くないからよくわかんないけれど、史実のダオスに沿って動けば、何とかなるかもしれない。
 カンニングペーパーを見ながら行動するんだ。愚かな俺でもできるはず。

 よーし、さっそく魔族を招集して魔王軍つくるぞー。


L月?日

 とうとうこの日が来た。
 宿敵クレス・アルベインたちが、俺の最後の城にやってきたのだ。
 色々とあくどいこともやったが、そのたびに故郷に残した大切な人たちのことを思い出しながら、歯を食いしばって生きてきた。

 俺は死ぬだろう。いや、死ななければならない。
 なにせ、俺の死と引き換えに、マナの実を贈られるのだから。

 父ちゃん、母ちゃん、かわいい兄弟たち……俺なんかに希望を託してくれたデリスカーラーンの皆。

 俺がんばったよ。いっぱいいっぱい頑張ったよ。
 あ
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