マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0963話
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ちょっと気になるわね』
エザリアも俺と同様にその辺を気にしていたらしい。
まぁ、その辺はちょっと目端の利く奴なら当然か。
「地震に関しては、今俺達がどうこうしても何か出来る訳じゃない。それより交渉の件だ。エルベ藩王国だけに任せる形になると、俺達の予定通りに進んだ場合、帝国と取って代わるだけにならないか?」
現状でもエルベ藩王国は、反乱を起こしている従属国の中でも最大級の戦力を持っている。
その辺に関しては、やはり資源の多さが理由だろう。
それ故に、エザリアの提案通りにエルベ藩王国に捕虜の殆どを渡してしまえば、その力が強くなり過ぎる気がする。
もっと文明が進んだ状態でなら、友好的な国が一国でその世界を支配するというのはかなり便利だろう。ギアス世界の陽光、SEED世界のオーブのように。
だが、この門世界の文明では一国の力が強くなりすぎると色々と我慢が利かなくなる。
その辺は今の帝国の姿が全てを現しているといってもいい。
つまり、エルベ藩王国にしてもそうなる可能性が高い訳だ。
それを避ける為に多くの国の連合制というのを目指していたのに、もしそれが崩れるとなると……
『その辺に関しては一応手を打っておくわ。それに、幾らエルベ藩王国の人達が暴走しようとしても、私達がいる限りそうはならないでしょ?』
「俺達に頼り切りってのはどうかと思うが……まぁ、そっちで手を打ってくれているのなら、それでいいさ」
元々政治に関してはエザリア達の領分だ。特にこの手の話だと、恐らくレオン辺りが最も得意としている交渉だろう。
『じゃあ、話を進めるわよ?』
「ああ、その辺に関して問題がないようなら全面的に任せる」
それから数分程言葉を交わし、通信を切る。
……さて、帝国との停戦交渉を停止したままでエルベ藩王国を始めとした従属国との交渉に入ったとなると、事態が一気に動く可能性が高いな。
そうなると、こっちとしても見てばかりという訳にはいかないだろう。向こうの動きに合わせてこっちも行動を起こす必要がある。
……さて、どうしたものか。
正直な話、量産型Wを狙撃兵として戦場に派遣しているだけで十分過ぎる程の援助はしていると思うんだがな。
何しろ戦場で唐突に敵の指揮官が死んでしまうのだから、戦っている相手としてはこれ以上ない程の大きな隙だろう。
つまり、これ以上の肩入れが必要になるかと言われれば……微妙だな。
特にメギロートを始めとして俺達の戦力と一発で分かる物は出す事が出来ないし。
いや、ぶっちゃけ帝国との決裂が決定的になった今ならメギロートを派遣したとしても構わないんだが、戦後に帝国の残党辺りが色々と細かい事を言ってきそうだ……ん? 待て。確かに今まではそうだったが、これから……よ
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