暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十三話 ーHERO流 ・エンタメデュエルー
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力士像もかくやの筋肉隆々とした坊主が笑みを作り、此方の安否を伺っていた。
なるほど、GXの鮫島校長をマッスルにしたらこんな感じなのだろうかと内心冷静に判断するも私が起こした行動は真逆で……

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

『ゆうきさぁん!?』


ーーーーー
ーーー


「いやはや、優希さんも大変でしたね〜。」
「自分も外見が少しアレなのは、自覚してるんですがね。まさか、叫ばれるとは……。」

さっきのマッチョ坊主が気まずそうにぽりぽりと頬を掻きながら、ニコ・スマイリーさんと話している。
なぜ、此処にニコ氏が?と思うだろうが、さっきの私の悲鳴ですぐに駆けつけたらしい。

「なに、あの人怖い……」
「見てるだけで、ブルブルするぜ。」
「た、確かに……」

年少組はマッチョ坊主を見て、怯えていたりする。

「だ、大丈夫か、優希?」
「災難だったわね。」
「私もこうなるとは思わなかった……。」

思わず悲鳴をあげてしまい、自分のキャラとことごとく合わない行動をしてしまったとげんなりしていたところ、何を思ってか柚子が優しく声をかけてきてくれる。
ありがたい、と言えばそうなのだが今はなんとなく一人にして……

『ちゃっかり自分のキャラを計算してるところが、またあざといですよね〜。
乙女のスクリーム。本来なら、あの坊主サクッと殺っちゃうところですが、可愛い優希さんも見れたので良しとしましょう。』

……くれないのが、デスガイド。さらっと怖い事を言ってのけるこいつは、本当にキャラがブレない。

若干トラウマになりかけている坊主の方に視線を向けて見ると既に要件は済んだのか、ニコ氏とともにこちらの様子を伺っていた。

「先ほどはすいませんね、優希さん。わたしはこの闘勝寺の住職をやっております、勝真と申します。」
「住職?やっぱり、此処ってお寺?塾じゃないんじゃ……。」

恐らく誰もが抱くであろう素朴な疑問を口にすると住職の代わりにニコ氏が補足説明をしてくれる。

「闘勝寺は由緒正しきお寺でもありますが、正式な決闘塾でもあるんです。まぁ、登録されたのは最近なんですけどね。」
「え、けど寺とデュエルモンスターズって関係がない……」
「えぇそうおっしゃる方はよくいます。我々闘勝寺は精神修行の一環として、デュエルも取り入れているのです。
今そこで行っているのは、精神を無にして、必要なカードを引けるようになる修練です。」

住職の説明で納得したのか、皆納得の表情をしている。
いや、待て待て待て。そこは納得するところじゃないだろ?!
同じ事を思ったのかデスガイドも私の隣で愚痴りだす始末。

『精神修行?私には、ただのドローしてるに見えるんですが……。
それにシャイニング・ドローの
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