ナツvsグレイ
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「そうよ。私の魔法は人や物を隠してしまう隠匿魔法。そしてこの宿は“ヒドゥンゲージ”によって作られた言わば実体のない建物なの」
「そうなのか・・・」
人や物を隠す魔法で幻の物体を作り出すことができるとは・・・応用ってことなのか?
「あら、お仲間が迎えにきたわよ」
窓の方を見ながらダフネが言う。外を見るとそこにはエルザさんとルーシィさんがいた。
「エルザさん!ルーシィさん!」
「オイラたちはここだよ!!」
「こっち向いて〜!!」
ウェンディたちが呼ぶがエルザさんたちは全く気付く様子はない。
というか俺たちのいる建物にすら気づいている様子がない・・・気がつくと二人はどこからか現れたとかげのような奴と戦いを始める
「なんだ?あのとかげは」
そのとかげの繰り出す魔法をよくよく見てみると対戦しているエルザさんやルーシィさんの星霊のバルゴ、ロキと似たような・・・いや、まるでコピーしたような魔法を使っている
「ルーシィさん!エルザさん!」
「無駄だよ。ウェンディ」
「向こうからは、こちらが見えていないようね」
「あのとかげ頭もお前の仲間か!?」
ハッピーはダフネに歩みより問いかける。
「ハイハイ、正解よ。ここにはさまざまなタイプの人工生命体が格納されている」
黒い笑みを浮かべながらダフネは言う。
「人工生命体・・・?」
「ゴーレムの一種ね」
「そして、相手に応じ、自動的に同じ属性のものが出現するシステムになっているのよね。ナツ・ドラグニルに関わるついでに色々な魔導士のデータを集めさせてもらおうと思ってね」
なるほど、だから相手が変わる度に魔方陣にとかげが戻ったり出てきたりしてたのか
「そんなことして何する気だ!!」
「それはこれからのお楽しみ。データを集めれば集めるほど、さらにおもしろいことができるようになるのよ」
「おもしろいことって?」
俺がダフネに聞こうとした時
ドーン
何かの音が聞こえる
「おっと。試合再開のようね」
下を見るとそこにはナツさんとグレイさんが肩で息をしながらにらみあっていた。
「ったく。つくづくタフな野郎だなてめぇは」
「そりゃこっちのセリフだっつうの」
「ナツー!!頑張れー!!」
「ハイハイハイハイ。おしゃべりはそのくらいにして、そろそろ時間よ。グレイ・フルバスター」
ダフネがグレイさんに突然そんなことを言う。時間?魔法のリミットか?
「言われるまでもねぇ!」
「来いやー!!」
グレイさんは腕に氷刃を出し、ナツさんは全身に炎を纏うと、二人は互いに相手に突っ込み音を立ててぶつかり合う。
するとグレイさんの氷刃がナツさんの体当たりによって破壊される
「あ!?」
「グレイー!
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