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魔界転生(幕末編)
プロローグ

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その昔、転生衆という化け物共を使い幕府転覆を計った男がいた。
転生衆とはその男によって魔界より蘇ってた剣豪達。
宮本武蔵、宝蔵院胤舜、田宮坊太郎、荒木又衛門といった錚々たる兵達が名を連ねた。
そして、その兵達を蘇らせた男の名は天草四郎時貞。
キリシタンというだけで弾圧され、島原の乱命を落とし、自らも転生し怪物になり果てた。
が、その化け物達に単身戦いを挑んだ男がいた。
その男の名は、柳生十兵衛三厳。
十兵衛は化け物たちを打倒し、最後は天草をも倒した。
が、天草は最後にこう十兵衛に言った。
「我は死なず。また、再び乱世に蘇り、この日の本を焦土に変えてくれようぞ」
そう言い放ち天空へと消えて行った。

それから200数年後を経た。
ペリー来航により幕府は大いに揺れた。
そこに各藩の下士たちが立ち上がり「尊皇攘夷」を掲げ幕府要人、外国人を手当たり次第切りまくった。
幕府はすでに支柱が腐り果て力を無くし倒れる寸前までに来ていた。
が、その最中に土佐で2人の男が今、処刑されようとしていた。
時は幕末。慶応元年のことである。

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