第六幕その七
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「ウーガブーの国に行くわよ」
「わかりました」
「そうしてね」
ベッツイはナターシャに笑顔でお話していきます、お話をしながら大きな敷きものを敷いて皆にそこに座ってもらってです。テーブル掛けを出しています。
「黄金の林檎のジャムをヘンリーおじさんとエムおばさんにプレゼントするわよ」
「お二人の結婚記念日に」
「その為にもね」
まずはというのです。
「クマセンターに行きましょう」
「そこですんなりとアン女王にお会い出来たらいいですね」
神宝はここでベッツイにこう言いました。
「首尾よく」
「そうね、そのことはね」
「アン女王がどうしてクマセンターに行かれたのかわからないですから」
「あの人にも事情があるわよ」
「そうですよね、ですから」
「若し他にも用事があって私達がクマセンターに行った時にもういないと」
その時はどうなるのか、ベッツイも少し気になって言いました。
「困るわね」
「そうですよね」
「そのことが気になるわね」
懸念材料、それだというのです。
「どうなるのかしら」
「若しおられないと」
ジョージがベッツイに提案することはといいますと。
「女王を追いかけましょう」
「そうするのね」
「はい、それしかないですよね」
「事前に女王がクマセンターに行った目的や何処に行くのかわかればいいけれど」
「それがわからないですから」
今のベッツイ達にはです。
「ですから」
「若しいなかったら追うしかないわね」
「センターの熊さん達にお聞きして」
「それしかないわね、ただ」
ここでベッツイはふと危惧を覚えて言うのでした。
「イップの国までは行かないわよね」
「カエルマンさんの」
「そう、あそこまではね」
ウーガブーの国の様にウィンキーの端っこにあるお国です。ウーガブーの国はウィンキーの北西の端ですがイップの国は南西の端にあります。
「それぞれ正反対の場所にね」
「行くとなると」
それは、というのです。
「大変だから」
「確かにそれは大変ですね」
カルロスも言います。
「あの国まで行くとなると」
「あの国まで行くとなると記念日まで間に合うかわからないわ」
結婚記念日、その日にです。
「だからね」
「だからこそ」
「あそこまで行くことにならないといいけれど」
「それが心配ですね」
「だからその前に」
出来るだけ、というのです。
「女王に会いましょう」
「それじゃあ」
「そして合流してね」
そのうえでというのです。
「ジャムのことをお話しましょう」
「そして黄金の林檎のことをお話して」
「そしてね」
「ジャムをあげましょう」
こう言ってでした、皆にです。
まずは朝御飯を出しました、それを出してなのです。
皆で食べ
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