暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
誓い-ラグドリアン-part1/空賊と王子の友情
[8/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
び軽いステップを鳴らしてから構え直した。
「そうそう、さっきの話だけどよ。確かそう…レコンキスタとの戦いで連中が行き成り怪獣を使って王党派軍を混乱させた時だったな」
「……………あの時…?」



あの時…。
炎の空賊たちとは、そのあとの捜索部隊の手によって居所を掴むことができた。場所はアルビオンの空に浮かぶ、ある空中戦艦だった。ちょうどその日、北の方面はレコンキスタに占領こそされているが、王党派が支配している南側に炎の空賊団がいることを突き止め、直ちに王党派は彼らとの同盟締結のため船を走らせた。
その戦艦は炎のように燃え上がる模様と蒸気を放ちながら空を飛んでいた。
「船長、こっちに何か来ているぜ!」
見張り台に立つ船員の一人が、炎の空賊船長に呼びかけた。それに反応し、船長室からあの船長の三兄弟が顔を見せてきた。
「レコンキスタの船かぁ?ギル」
「いやいや、待てグル。あの旗…王党派の連中だぞ」
近づいてきている船の旗を見て、ギルは近づいている戦艦が王党派のものだと気づいた。接近している船は、王党派の船にして、後にサイトたちがウェールズや炎の空賊たちと対面する船、『イーグル号』だった。
「連中、俺たちが手を貸してやってるってのに、喧嘩でも吹っかけに来たか?」
クルーの一人が細い目でイーグル号を睨むが、直後に否定的な意見が耳に届く。
「…うん?いや…そうじゃないみたいだぜ」
そう言ってきたのは、灰色の髪をした褐色肌の、オレンジがかった服に身を包んだ少年…人間形態のグレンだった。彼の視線の先には、イーグル号の先端で両手を振り続けている王党派の船員の姿が見える。   こちら側に戦う意思は無い、という意思表示のつもりのようだ。
「罠を張っている気配もねえ。レコンキスタの連中なら、降伏の振りをして不意打ちしかけることもたやすくやらかすだろうけどな」
「違いねえ」
グレンの言い分に、隣に座っていたクルーが相槌を打った。
「船長、どうするよ?」
「…総員、武装し配置に着け。だがすぐに攻撃はするな。攻撃するのは、奴らが攻撃を仕掛けてきてからだ」
戦闘の意思が、本当に無いのかどうかはまだ定かではない。ガル船長は戦闘配置を敷きつつ、王党派を迎え入れる姿勢をとった。
迎え入れられた王党派というと、甲板で出迎えてきた空賊たちの姿勢にしわを寄せている。
「貴様ら、我ら栄誉あるアルビオン王国の重臣を相手にしているというのに武装しての出迎えとは何事だ!無礼者め!」
貴族の一人が殺気立つ甲板の空気に神経を尖らせ喚くが、空賊たちは済ました顔だ。すると、グレンが彼に向かって言い返す。
「人がせっかく自分ちに上げてやったんだ。なのにお邪魔しますの一言もねえ癖に偉そうに言ってんじゃねぇ」
「き、貴様!」
「みんな、ここは僕
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ