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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
誓い-ラグドリアン-part1/空賊と王子の友情
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に彼らのカラータイマーは点滅を始めていたものの、戦闘不可能ということはなかった。それよりも、グレンが助太刀してくれたおかげもあって勝機が見えてきた気がした。
「お二人さん。あいつ…ウェールズは俺に任せてくれ。あいつと俺は身分は違うけど、ダチ公なんだ」
「…いいんだな?」
空賊と王子。あの二人の友情は一度見たくらいだが、ゼロ=サイトも知っている。アンリエッタが戦うどころか、ウェールズを妄信して着いていくことに決めたことに対し、まったく異なる選択を取ったこともあって、本当に後悔はないのかと問う。
「おう。一発ぶん殴って目を覚まさせてやる」
しかしグレンは迷うことなく言ってのけた。性格が単純ゆえなのか、いや、きっとサイトと同様に、大切に思うからこそ間違いを見逃してはならないという意識からなのだろう。
「シュウ、お前はどうするんだ?」
ゼロはネクサスの方を見やる。
「好きにしろ。その代わり、俺はメフィストを相手にする。平賀はガルベロスを始末しろ」
「へへ、了解」
これで配分は決まった。ミラーナイトはグレン、メフィストはネクサス、ガルベロスはゼロが相手をする。
「けど、お前腕は…」
ゼロが腕の負傷がまだ残っているのではと懸念していたが、ネクサスはいたって平気そうに腕を軽く振り回す。
「ガルベロスは目から催眠波動を出す。完治したはずの俺の腕が痛んだのも、さっきお前が光線を外したのもそのせいだ」
「あ…」
さっき、メフィストに苦戦していたネクサスを援護するために放ったはずの光線を、逆にネクサスの近くで爆発させてしまったことで後ろめたさを覚えるゼロ。
「気にするな。お前のせいじゃない。だがグレンとやらがガルベロスの顔を焼いたおかげで、もう痛みは引いた。遠慮は要らない。思う存分やるぞ」
「わかった!」
これで方針は決まった。後は、方針通り敵と戦い、勝つこと!
「ハアアアア!!」
「よっしゃ行くぜえ!!」
三人は、目の前の三対の強大なる敵に、立ち向かって行った。



自らミラーナイト=ウェールズの相手を引き受けたグレンファイヤーは、ステップを効かせ体をほぐしながら、目の前で身構えているミラーナイトを見る。
「なぁウェールズ。覚えてっか?俺と会ったあの時を、そして俺たち炎の空賊たちと過ごしたあの日々をな…」
「…」
ミラーナイトは何も答えない。ただまっすぐこちらを見ているだけだ…と思ったら、残像を残すほどの速い動きで接近し、グレンに向けて蹴りを乱打する。
「うおおお!?」
不意打ちを食らって後ろにのけぞったが、すぐにグレンは持ち直した。
「っとっと…行き成り不意打ちたぁ、ずいぶんらしくねえ真似しやがる。最も、んなひょろっちぃ蹴りじゃやられねえけどよ」
蹴られた胸元を、埃を取り除くように払い、再
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