暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
誓い-ラグドリアン-part1/空賊と王子の友情
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ち、精神的にかなり不安定になっている今のアンリエッタはとても戦える状態ではなくなっていた。




「グレン、生きていたのか!?」
思わずゼロが、サイトの意識で言った。グレンは名前を呼ばれて一瞬、はじめて見るゼロの姿に誰なのかわからなかったが、すぐにゼロの正体がサイトであると気づいた。
「んあ?そういや見ない顔がいっけど、あんた…あぁ!!お前、あんときの桃髪ちびっ子の使い魔ちゃんじゃない!!」
「………」
一応助けられたことは理解できたネクサスことシュウ。しかし正直言ってこの炎の巨人に対して思うところがあった。なんなんだこいつは?と。行き成り現れてかなりおちゃらけた口調で喋るこの男に対して、なんとリアクションすればいいのか不明だった。しかし実際自分たちは彼に助けられた。起き上がったガルベロスの双頭の顔が焼け爛れている。今のグレンの一撃が、偶然にも奴の顔ごと目を焼いてしまったのだ。ネクサスに仕掛けられた幻覚による激痛も治まっていた。
「ったく、久しぶりに会ってノリの軽い奴…」
この状況下でへんな呼び方をしてきたグレンに、なんだか毒気を抜かれたような気分になるゼロ。
「さあて、そこの変な奴二名は一体どなた……………」
グレンはメフィストとミラーナイト、そしてガルベロスの方を振り返る。これで3体3だ。これで勝負がわからなくなった…と思ったとき、グレンはミラーナイトと目を合わせる。
その視線の感覚にグレンは、覚えがあった。黒銀色の体に顔の赤い十字架のクリスタル。見たことも無い姿ではあるが…なぜか不思議と初めて会った気がしない。
「グレン、あいつは…ウェールズ皇太子だ」
「なっ!?」
ゼロから告げられた事実にグレンは言葉を失う。
あの巨人が、ウェールズ!?確かに、妙に会った事のある感覚こそあったが、と若干混乱したグレンだが、すぐに納得を示す。
「なるほどなぁ…だとしたら、あいつ手に入れたってことか。王家の血に流れる、鏡の騎士の力って奴を」
彼も話を聞いたことがある。事実、アルビオンにサイトたちが訪れ、男三人で『鏡の騎士』の伝説を聞かされたことを口にしていた。
「けど、妙に穏やかじゃねえよな。今だってここのお二人さんを一方的に、それもそこにいる不細工な犬っころと強面の兄ちゃんを従えている時点でな」
そう言ってグレンはミラーナイトの傍らにいるメフィストと、ガルベロスを見る。とてもあの高潔さを大事にするウェールズが従わせたがるタイプの味方ではない。
「…っと、それよかお二人さん。まだ動けるかい?」
まずは、奴らをどうにかしなくては。グレンはゼロとネクサスにまだ戦闘を続行できるかを問う。
「ああ、この程度で負けてるようじゃ、レオの奴にどやされるしな」
「…聞くまでも無い」
ゼロとネクサスは立ち上がる。すで
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